7250 特別展「ひかりの底」

博物館・展覧会,芸術・デザイン

天王洲近くにあるTERRADA ART COMPLEXⅡ BONDED GALLERYで開催中の特別展「ひかりの底」を鑑賞。

この会場は、もともと倉庫だった場所を改装したためか、エレベータが貨物用のままだ。

会場のフロアの余裕がある。

貨物用エレベータが活用されている
貨物用エレベータが活用されている
全体的に広い
全体的に広い

入ってすぐに目に留まったのが、山村慎哉《夜光貝同心円文中次》などの3つの螺鈿の作品だった。

以前も多治見金沢でも鑑賞した螺鈿作品を思い出したが、こちらは整った同心円のとても見事だ。

山村慎哉《夜光貝同心円文中次》
山村慎哉《夜光貝同心円文中次》
山村慎哉《螺鈿鱗文長方小箱》
山村慎哉《螺鈿鱗文長方小箱》
井本真紀《w.c.g.》ほか
井本真紀《w.c.g.》ほか

隣の部屋の井本真紀《w.c.g.》は、触ったら簡単に崩れてしまいそうな紙に見えるが、実際はガラスでできている。

江里朋子《截金飾筥 早春賦》ほか
江里朋子《截金飾筥 早春賦》ほか

裁断した金や銀などを貼付して輪郭線や文様をあらわす装飾技法を截金(きりかね)というらしい。それを聞いてもどんなふうに作ったらこれほど繊細に仕上がるのだろう…と思ってしまう。

こちらは、実は素材は”焼き物”である陶土だそうだが、金属とか鉱物にしか見えない。
橋本知成《Untitled》
橋本知成《Untitled》
金属のように見えて焼き物
金属のように見えて焼き物
そして、こちらは金属に見えて布なのだ。
誉田屋源兵衛《古箔 金通》ほか
誉田屋源兵衛《古箔 金通》ほか
金属のように見えて布
金属のように見えて布

先ほどのガラス作品もそうだったが、こうしたギャップが楽しい。こういった素晴らしい作品が無料で見られて、なんだかとても得をした気分。

Posted by ろん