7179 「高野光正コレクション 発見された日本の風景」展

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「高野光正コレクション 発見された日本の風景」
「高野光正コレクション 発見された日本の風景」

日本橋高島屋で明日まで開催中の「高野光正コレクション 発見された日本の風景」を鑑賞してきた。

明治期の日本は“近代化”を目指して、さまざまな西欧の文化を取り込んでいくが、当時の日本に関心のある外国人のなかには、これまで培われてきた日本の美しさが失われることを危惧していた者もいた。

本展の紹介には「絵画で体験する明治時代の日本の姿」とあったが、その多くが、ありがちな”名所“ではなく、日本の何気ない風景や光景などが丁寧に描かれている作品だった。

展示は「第一章 明治の日本を行く」「第二章 人々の暮らしを見る」「第三章 花に満たされる」の3つの章に分かれいてるが、全体を通して、柔らかい水彩画が多く、本当に何気ない風景や人々の生活を描写しているようだった。

それぞれの絵から聴こえてきそうなのは、人々の会話とか風のざわめきといった、これも”何気ない音”ばかり…そんな気がした。

一切写真撮影不可…。
一切写真撮影不可…。

これには解説がまったくなかったが、五姓田義松 《北陸・東海道御巡幸記録画 天然瓦斯ヲ燈火ニ使用ノ図》という作品が、妙に気になった。タイトル通り天然ガスを照明に使っている場面を描いているのだが、このガスの炎が妙にリアルだった。

また特別展示として紹介されていたのが笠木治郎吉という日本の風俗を水彩画で描く洋画家だそう。

今回11点が展示されていて、どれも印象に残る作品ばかりだ。

これまであまり知られていなかったということで、これから注目を集めるかもしれない。

Posted by ろん