7011  岐阜県現代陶芸美術館「超絶技巧、未来へ!」

博物館・展覧会,芸術・デザイン

今回出かけてきた目的が、岐阜県現代陶芸美術館で開催している「特別展 超絶技巧、未来へ!」という企画展の鑑賞だ。

岐阜県現代陶芸美術館に向かう橋
岐阜県現代陶芸美術館に向かう橋
山の中にある
山の中にある
以前、日本橋の三井記念美術館で鑑賞した、その“続編”に相当する企画展とのこと。

最初と最後のコーナーだけ写真撮影が可能になっている。

「超絶技巧 未来へ!」展
「超絶技巧 未来へ!」展
最初と最後は撮影可能!
最初と最後は撮影可能!
よくこれほどまで作り込むものだ…と驚かされる。

 

池田晃将《百千金字塔香合》
池田晃将《百千金字塔香合》

以前、京都に行ったときに鑑賞した「和巧絶佳展」で気になった作品は、今回は写真撮影が可能だった。

螺鈿、蒔絵、漆を用いたピラミッド状の作品は、見れば見るほど不思議な感覚になる。

グローブやするめなど
前原冬樹 《一刻》グローブとボール
前原冬樹 《一刻》グローブとボール
前原冬樹 《一刻》スルメに茶碗
前原冬樹 《一刻》スルメに茶碗
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前原冬樹 《一刻》トタンに釘、板に鎹
前原冬樹 《一刻》トタンに釘、板に鎹
一枚の板から削り出してるとは思えない
一枚の板から削り出してるとは思えない
どの作品も、こだわりが半端無かった。

まったくと言っていいほど妥協がない。

現代の若手作家による作品と、明治期の作品を一緒に鑑賞できるように展示されているが、作品によっては完全に現代のほうが繊細と思える作品も多い。

それは、先代の作品という目標があったからこそ、超絶技巧な作品をこうして見ることができるのではないか、と思った。

逆に、もし明治期の作家に現在の作品を見せたら、きっとさらにもっとすごい作品を生み出してくれるのではないか…なんて思ってしまう。

前例にとらわれない、自分のこだわりを追求する…それを徹底した先に、こうした超絶技巧な作品が生み出されるのだ。

Posted by ろん