7411 再興第108回院展
そごう美術館で開催中の「再興第108回院展」を鑑賞するため横浜そごうへ。
日本美術院は、岡倉天心を中心に1898年(明治31年)に創立された日本画の研究団体で、長い歴史を持つ。
受賞作品を全国で巡回展示しているそうだが、岡倉天心が横浜出身ということで、特に神奈川県ゆかりの作家の作品が多く紹介されているという。
大型の作品が多数紹介されていて、どれも見応えがあった。
内閣総理大臣賞を受賞した、番場 三雄《上杉家御廟所》は、うっそうとした木々の先に荘厳な御廟所が、まるで浮かび上がるように見える。作品の大きさも相まって、なんだか吸い込まれるような感じがする。
手塚 雄二《双樹》は、決してシンメトリーではないのだけど、まさにタイトル通りの感じ。朝もやの中に佇んでいるのだろうか…。パッと目の前に現れたら、この作者と同じようにとても印象に残る風景に思うだろう。
日本画で鉄塔や競馬場なんてちょっと新鮮。
もちろん自然もよいのだが現代建築をモチーフとしている日本画を見るとすごく気になる。
こうした木々に囲まれた感じは見ていてとても落ち着く。
洋画とは違う雰囲気は日本画だから…なのかな?
本展は全作品が写真撮影可能だったが、入口で確認があって、写真撮影する旨を伝えると、こんなストラップが渡される。首から下げておくように…とのことだったが、どういう意図があるのだろう。
いずれにせよ、気になった作品の写真を撮って、あとから見返したり調べたりするには、とてもありがたいことではあるのだけど。