3221 ハクビシン

1ヶ月ほど前のこと。
一日の仕事が終わり、自宅最寄り駅から自転車で自宅に帰る途中、遠くからなにか視線を感じた。

よく見ると遠くになにやら黒い動物らしき動くものが。

「猫?」

と思ってよく見ているうちに、こちらの方に近づいてきて、そのまま僕の数メートルほど前の方を走り去っていった。

猫にしてはちょっと身体が長いというか、あまり見慣れないような姿形だった。鼻筋が通っていて、尻尾の長さが印象的だった?

「もしかしてタヌキ?」

自信がなかったが、少なくとも普段見慣れたような動物ではないことは間違いなかった。自分の知っている動物で一番近いのがタヌキだったに過ぎないというだけだった。

翌日、あらためてこの動物の形を思い出しながら、調べてみたら、ハクビシンだったことがわかった。さらに調べてみると、害獣として扱われていることも多いようだが、その一方、そもそもこのハクビシンは日本の固有種かそれとも外来種であるかどうかすらわかっていないらしい。

それから、ハクビシンのことはしばらく忘れていたのだが、朝、駅に向かう途中、警察官が、網に入った動物を苦労しながら運んでいる光景を目撃した。

すぐにピンと来た。きっとあのハクビシンだと。

ハクビシンは、ただでさえ重くて運びにくいのに、網の中でときどき抵抗を繰り返し、警察官を困らせていた。

「大変ですね」

と声を掛けると「もう大変だよ…」と、弱り切った声で答えてくれた。聞けば、川の下にいたところをレスキュー隊によって“救助”されたものの、110番通報があったという理由?から、まず警察で引き取るということになったらしい。

もうちょっと様子を見てみたかったが、「ハクビシンを見てて遅刻した」と言うのも変なので、後ろ髪を引かれる思いで、その場をあとにした。

野生動物が都会に出てきてしまったら、人間との共存せざるを得ないのは仕方がないと思うけど、このハクビシンの将来のことを考えるとちょっともの悲しくなった。

3220 リアル猫ぱんち

先日から実家で猫を飼い始めた。一昨日の金曜日TJライナーに乗って帰ったとき、初めてその猫と会うことができた。

スコティッシュフォールドという、一度聞いてもなかなか覚えられない血統の猫だが、名前は和風に“タマ”。

初めのうちは、人見知りしているらしく少し警戒していた雰囲気だったが、徐々に慣れてきて、しばらくするとなついたような感じだった。捕まえても逃げないのがいい。

タマにとっても、夏の暑さは、たまんないようで、少しでも冷えている玄関や風呂場でじっと寝ていることが多い。

まだ子供のせいか好奇心はかなり旺盛で、あらゆるものに興味を示すのも楽しい。タマの前で、音を立てたり、猫じゃらしのような小道具をちらつかせたりすると、猫パンチを繰り出してくる。おなじみダミーにも同様に関心を示していた。

そういえば先日、たまたま猫に関する本を読んだばかり。

これまで、ずっと犬派できたが、これからは猫派にもなることができそうだ。

3219 TJライナー初乗車

ごくごくふつうの通勤電車ばかりしか走っていなかった東武東上線に、先月から座席定員制のライナー「TJライナー」が走り始めた。

僕にとってゆかりのある路線であるものの、これまでなかなか利用できる機会はなかったが、今日は実家のある川越に帰るため、初乗車の機会を得た。平日は18時から22時までの毎時00分発と22時50分発の6本、休日は17時から20時までの毎時00分発の4本が運転されている。

指定席ではなく“座席定員制”なので、座席の数分だけ300円の整理券が発売される。整理券を購入できれば、必ず座ることはできるので、行列なんてできないと思ったら、発車20分以上前から、行列ができはじめていたので、びっくりした。

今回乗車するのは20時発のTJライナー3号で、19時45分くらい前に満席となった。

整理券を持っていても、所定の時間になるまで階段に柵がされていて、プラットホームに入ることはできない。19時50分くらいになって柵があいて、整理券を係の人に見せ、階段を上がっていく。

TJライナーは、ダイヤが乱れていたせいか本来の時間より遅れて池袋駅に到着。到着すると、折り返すため座席が180度回転する。同時に回転すると座席同士がぶつかるから、順序よく前の方から回転いくさまは、よくできてるなぁ…と感心する。

見えにくいかもしれないけど、座席が順序よく回転していく


必ず座れるだから、急ぐことはないのに…と思うのだが、みな我先にと電車の前のドアに列を作る。もっとも僕もできるだけ列の前の方に並ぼうと急いだのだが、それはあくまで窓際で車内がよく見える位置を確保したかったから。

なのに、扉が開いて、僕が座りたかった場所に、前方のドアからものすごい勢いで乗ってきて男が座ってしまった。座ったと同時に漫画雑誌を読み始めた。「漫画読むんだったら、何もそこじゃなくてもいいだろう」と言いたくなる。

気を取り直して、ダミーを記念撮影

車内放送の前にはメロディが流れる。これが本当に通勤電車ばかり走っていた東上線だろうか…と鳥肌が立つ(大げさじゃなくてホントに)。

定刻通り20時に池袋駅を出発。先行する各駅停車が遅れて走っているらしく、若干ノロノロと走っていたが、中板橋駅で追い抜くと、素晴らしい走りをし始めた。これまでこの時間帯で走る列車の中で最も早かった急行は、成増、和光市、朝霞台、志木と止まっていくのに、TJライナーはそれらの駅は全部通過し、次の停車駅はふじみ野となる。

途中駅での乗り降りがない分、車内は落ち着いていて、とても静か。立っている人もいないので、車内全体が見渡せる。

座席自体はすごく座りやすい…というほどではないけど、足下が広くてひとりあたりのスペースにゆとりが感じられる。

足下はとても広く、静かな車内はとても快適


若干の隙間

あっという間に、最初の停車駅、ふじみ野に到着。わずか20分。このあとの急行だと28分かかる。

ふじみ野からは、整理券なしでも利用できるため、若干の立客が見られるようになったが、それほど混雑はしなかった。

目的地の川越には20時25分に到着。後続の急行だと34分かかるから、やはり速い。

降りようとしたときに目に入ったのが、僕が座っていた座席の後ろの隙間。座席が回転するためにも必要な空間で、無駄といえば無駄だけれど、こういうところにも“ゆとり”が感じられる気がする。

ホームに出てTJライナーを見送る。TOJO LINEと書かれた紫の線が、特別車両であることのステータスを物語っている。そういえば写真を撮ってなかったと思い、走り去るTJライナー50090系の写真を撮るが、やはりピンぼけになってしまった。


ピントがあった写真はこちらから頂戴した

300円とはいえ、毎日乗るのは贅沢すぎる気はするが、つかれて早くゆっくりしたいときとか、自分へのご褒美?とか、状況を選んで乗ることのできる電車ができたことは、とても素晴らしいと思う。

とても満足した、TJライナー初乗車だった。

TJライナー時刻表

【平日】

1号 2号 3号 4号 5号 6号
池袋 1800 1900 2000 2100 2200 2250
ふじみ野 1820 1920 2020 2120 2220 2312
川越 1825 1925 2025 2125 2225 2318
川越市 1828 1928 2028 2128 2228 2320
坂戸 1836 1936 2036 2136 2236 2328
東松山 1844 1944 2044 2144 2244 2337
森林公園 1847 1947 2047 2148 2248 2341
つきのわ - - - 2153 2253 -
武蔵嵐山 - - - 2155 2255 -
小川町 - - - 2202 2302 -

【休日】

1号 2号 3号 4号
池袋 1700 1800 1900 2000
ふじみ野 1720 1820 1920 2020
川越 1725 1825 1925 2025
川越市 1728 1828 1928 2028
坂戸 1736 1836 1936 2036
東松山 1744 1844 1944 2044
森林公園 1747 1847 1947 2047
つきのわ - - 1952 2052
武蔵嵐山 - - 1955 2055
小川町 - - 2002 2102

参考
 ・ プレスリリース(東武鉄道)
 ・ 沿線住民悲願の東武東上線・座席定員制列車(マイコミジャーナル)

3218 屋久島より無事帰還

7月も半ばになり、平年であれば、職場で夏休みを取る人もちらほら出てくるものだが、今年はほとんどそういった動きもなく、今回の僕の夏休みはかなり早い取得となった。

先日来、あちこちで歩いていた(高尾山青木ヶ原樹海相模嵐山相模湖-高尾山縦走…)のは、この屋久島に行くためだった。

ということで、7月16日から20日まで屋久島に行ってきた。

屋久島は、広く知られているように世界自然遺産に指定されている島で、一度は行ってみたいという人はけっこう多く、僕もおじゃこもそうだった。

今回は、白谷雲水峡への登山、車で屋久島一周、シーカヤック体験など、屋久島ならではの大自然に触れ、日常生活では経験できない体験ができた。

白谷雲水峡は今回最大の目的地ではあったけれど…

でも、もっとも印象的だったのは、屋久杉でもシーカヤックでもなく、民宿でのもてなしだったかもしれない。おじゃこがインターネットでみつけた「一日一組限定民宿“和み”(なごみ)」というところで、普段の旅行ではあまり例のない、3連泊させてもらった。

今回の旅行でもっとも印象に残ったのは、この民宿だった

この民宿は、インターネットでほとんど紹介されておらず、いったいどんなところかと正直言えば不安はあった。しかし、杉の香りが漂う清潔感のある部屋、自家栽培や屋久島ならではの食材がふんだんに使われた美味しい夕食、オーナーご夫婦と楽しくお話しているうちに、そうした不安も吹き飛んでしまった。

ホテルや民宿で出される量の何倍もありそうな、てんこ盛りのお刺身をはじめ、かつて大阪中央市場で勤められていたというオーナーのこだわりが、料理の随所にあらわれている。

料理にも力を入れているのであれば、インターネットのサイト上で詳しく紹介しても良さそうだが、あえて一切載っていないのもこだわりのひとつ。毎日決まった食材が手に入るわけではないのだ。大事なのは、決められた料理を出すことではなく、食べる人が満足する料理を出すことと考えてのことなのかもしれない。

これまでいろいろなホテルや民宿などを利用してきたが、穴場というものは、なかなかないものだと思っていたが、ほとんど紹介されていないという意味では、ここはまさに穴場と言ってもいいかもしれない。屋久島に行かれる方は、ぜひ宿泊先の候補のひとつに加えてみて欲しい。

なお、今回の屋久島での様子とそこで考えさせられたさまざまなことについては、こちらでまとめて紹介中(屋久島4泊5日)

ヤクシカ、ヤクザルはよく見かけた。人との共生について考えさせられた(右:撮影おじゃこ)


海はとてもきれい。シーカヤック体験は、カヤックそのものより“別のこと”を考えさせられた

本当は更新日なのですが…

先日より、4日おきに更新すると宣言したものの、今日16日から夏休みで、遠くへ旅行に行くことになっていました。

もう、のんびり更新している場合ではありません。詳しくは帰ってきてからということで。無事であれば、20日(日)の深夜までには帰ってくるはずです。

留守中、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

3217 不言実行

ここ最近、「忙しい」だとか「疲れた」だとか、不満じゃないけど、人に言っても仕方がないことばかり言ってきたような気がする。

いろんなことが多すぎて、やりたいこと、やらなきゃいけないことが全然できてないということもある。

このままでよいはずはない。

これは、誰のせいではない。自分が悪いのだ。

なんとかしなければならないのも自分だし、なんとかできるのもこの自分。

さぁどうする?

いろいろ考えた結果、当分の間「龍的思考回路 定点観察」の更新ペースを落としたいと思う。

その更新頻度は、2日おき(隔日)とか3日おきくらいだと、普段とあまり変わらないので、とりあえず目安としては、1日と4日の倍数で更新することに決めた。今日は12日だから、次回は16日…の予定。そんな感じで。

いつもご覧いただいている方には、申し訳ないが、しばらくの間ご容赦いただきたい。

3216 京橋の画廊にて

今日は会社を早く抜け出して、大西信之さんの個展「THE LITTLE PRINCE「星の王子の伝説」を見に行く。京橋駅から歩いて数分のところにある、あらかわ画廊で、先月30日から明日12日まで開催されている。

これまでストイックなまでに(ご本人談)モノクロームでの表現が多かった大西さんの作品からすると、今回の鮮やかな色使いが、ちょっと意外だった。でも今回のテーマには、そんな鮮やかな色使いがよく似合う。

テーマは「星の王子様」

作家でもあり軍人でもあったサン・テグジュベリは、1944年7月31日、自らが操縦する軍用機で飛び立ったまま、帰ってくることはなかった。今回この個展を開催するにあたって、大西さんは7月という時期にもこだわりがあったらしい。

絵にうつる風、草、飛行機のオイル…。初めて見るカラーの作品から、真夏の“におい”みたいなものを感じた。

星の王子様は、僕も以前から、話はもちろん、特徴ある絵にも好きだった。以前行った「星の王子様ミュージアム」で買ったポストカードはいまでもいつでも見られるように手元にあるくらいだ。だから、大西さんの描く星の王子様も、とても興味深く拝見させてもらった。

さて、大西さんの個展に参加するたびに、そこに集った方といろいろお話しすることができるのは、楽しみのひとつだ。

今回は須貝美和さんという方とお話しすることができた。現在はお仕事をされながら、美大に通われているそうだ。

須貝さんも、大西さん同様に鉛筆画ということで、モノクロームによる表現にこだわりを持たれているよう。直接拝見はできなかったが、インターネットでその雰囲気を垣間見ることができた。

作品を見ていたら、なぜかふと、こんなことを思い出した。

小中学校のころ夏休みに行った岩手にある母の実家を思い出した。時は夜。車の音や人の声もなく、聞こえてくるのは虫の音と時計の秒針の音だけ。

この絵からは風景ではなく、そんな“音”が聞こえてきたような、不思議な体験だった。

昨年、創画会という展覧会で入選を果たしたそうで、これから目にする機会が増えそう。

実は、今回画廊では、絵以外の話(…例えば鉄道ネタ)で盛り上がってしまったが、今度お会いしたら、きちんと絵のことについてもお伺いしたい。

3215 “奇妙な互助意識”

人志松本のすべらない話

先日、ちょっと前に録画した「人志松本のすべらない話」を見た。

この番組を見るきっかけになったのは、おじゃこが知人から借りてきたDVDが、なかなか面白かったからだ。

もともと深夜に放送していた特別番組だったが、ここ最近はゴールデンタイムにも放送されるようになった。

こんな感じで深夜番組がゴールデンタイムに放送されるようになると、たいていつまらなくなるものだが、この番組は、まだかろうじて深夜番組の面白さが残っているとは思う。

しかし、ゴールデンタイムに放送されようになると、なぜか多数の芸能人がゲストとして呼ばれ、観覧するようになった。ふだんあまりテレビに出ないような人までが、結婚披露宴のような円卓の周りに座り、正装して観覧する感じで、豪華さ?セレブな感じ?を演出しているようだ。

僕は、そういう雰囲気が嫌いだ。

ギャラ付きで「芸能人に楽しんでもらう」というテレビ局の思惑と、こんな自分だけど「お笑いに対して理解がありますよ」という芸能人側の思惑が一致した“奇妙な互助意識”。

ふと「視聴者不在」という言葉を思い出したが、そもそも深夜番組なんてそんなものなのかもしれない。いや普段の番組もそんな感じかもしれない。いや、もうテレビなんてそんなものなのかもしれない。

視聴者は、奇妙な互助意識の閉鎖空間を覗かせてもらっているだけなのかもしれない。

まぁそんなことをいいながらも、今後もそんな番組を見続けるんだけど。

更新は休みます

時間はあるはずなのに、急に忙しくなって、やりたいこと、やらなきゃいけないことが全然こなせていません。

書きたいことはたくさんあるのですが、そういう事情もあって、少なくとも今日と明日は、更新はお休みさせていただきます。

せっかくお越しいただいたみなさまには申し訳ありません。