7403 2度目の入院(2日目)
2日目。手術当日。
同じ部屋の、いびきのうるささは我慢できそうだったが、その人の咳の音量の大きさが気になった。
それ以上に気になってしまったのは、妙な寝息みたいな音だった。
あえて音を立てるような、どこかため息のような音が、2、30秒に1回くらいの頻度で聞こえてくる。
同室の人たちは気にならないのかと思ったが、いびきやひどい咳の人は寝ているし、他のふたりは耳が遠いから聞こえない…つまり困っているのは自分ひとりということになる。
手術は午後からだが、点滴の針を入れておくことになった。
「痛かったり痺れたら教えてください」
いつも思うが、これが痺れなのかよくわからない。
痛みの閾値の判断がつかないのだ。
もしこれが本当は伝えないといけないレベルだったとしたら、なぜ言わなかった?なんて言われそうだなぁ…なんて思っていた。
あとで、あらためて確認してみたら、本当に気をつけないのは針を刺した直後だけなのだそうだ。
手術を前に30分ごとに目薬をさす。
予想通り、開始時刻は遅れた。
それまでの間に、ふと、いま自分が裸眼で見ている視野を記録しようと思いたった。
手術によってどんなふうに変わるのか?変わる前の最後の景色を記録しようと思って、
あえてピントをずらして、いま裸眼で見えている風景を写真に残した。
果たしてどう変わるのだろう? 楽しみなような不安なような…
やはり、麻酔をしているとはいえ、目にメスを入れられるという感覚は精神的にしんどい。
そして麻酔が効きづらいところもあるため、痛みをともなうこともあって、都度、訴えてしまうが、何とか耐えるしかない。
前回より短めに終えることができた。
手術した目に痛みなどは感じないが、軽い頭痛がするのは前回と同じだ。
病室の返ってくると、すぐに遅めの”昼食”。
時刻は16時45分…食べ終わってしばらくしたら、もう夕食…時刻は18時35分。
もう、おなかいっぱい。