2486 “奇妙な互助意識”
先日、ちょっと前に録画した「人志松本のすべらない話」を見た。
この番組を見るきっかけになったのは、おじゃこが知人から借りてきたDVDが、なかなか面白かったからだ。
もともと深夜に放送していた特別番組だったが、ここ最近はゴールデンタイムにも放送されるようになった。
こんな感じで深夜番組がゴールデンタイムに放送されるようになると、たいていつまらなくなるものだが、この番組は、まだかろうじて深夜番組の面白さが残っているとは思う。
しかし、ゴールデンタイムに放送されようになると、なぜか多数の芸能人がゲストとして呼ばれ、観覧するようになった。ふだんあまりテレビに出ないような人までが、結婚披露宴のような円卓の周りに座り、正装して観覧する感じで、豪華さ?セレブな感じ?を演出しているようだ。
僕は、そういう雰囲気が嫌いだ。
ギャラ付きで「芸能人に楽しんでもらう」というテレビ局の思惑と、こんな自分だけど「お笑いに対して理解がありますよ」という芸能人側の思惑が一致した“奇妙な互助意識”。
ふと「視聴者不在」という言葉を思い出したが、そもそも深夜番組なんてそんなものなのかもしれない。いや普段の番組もそんな感じかもしれない。いや、もうテレビなんてそんなものなのかもしれない。
視聴者は、奇妙な互助意識の閉鎖空間を覗かせてもらっているだけなのかもしれない。
まぁそんなことをいいながらも、今後もそんな番組を見続けるんだけど。