7341 「出久根育展」

博物館・展覧会,芸術・デザイン

「出久根育展」
「出久根育展」

三鷹駅から一駅隣の吉祥寺駅へ。武蔵野市立吉祥寺美術館で開催中の「出久根育展 チェコからの風 静寂のあと、光のあさ」を鑑賞。

今回初めて鑑賞した彼女の作品の雰囲気は多岐に渡るが、絵本の挿絵として描かれた作品は、特に独特でどこかシュールな印象を持った。

この感覚は、なんと言ったらいいんだろう…表面的な“ほのぼの”さの背後にある、童話の持つ“本質”?を垣間見ることのような気がするのだ。

どこかシュールな感じ
どこかシュールな感じ
一部のコーナーで写真撮影可能
一部のコーナーで写真撮影可能
彼女の作品に対する姿勢を示す例として、少しでも迷いが生じれば、同じ場面を納得するまで描くという話が紹介されていた。今回、実際に採用された絵本原画とあわせて、未使用となった原画も紹介している。

裁縫をするお母さんとそれを見る娘の距離を変えたり、誕生会で渡すプレゼントを喜んでくれる買うかど不安になった表情を描き変えたり…と、非常に細かい。

でも、両方並ぶと、やはり採用された絵の方が断然いいのだ。

詳しくはわからなかったが、以前何度か訪れている、銀座の奥野ビルにも縁が深いということで、ちょっとした縁を感じる。

Posted by ろん