7340 「HAIBARA Art & Design」

博物館・展覧会,芸術・デザイン

HAIBARA Art & Design
HAIBARA Art & Design
三鷹市美術ギャラリーで開催中の「HAIBARA Art & Design 和紙がおりなす日本の美」を鑑賞。

日本橋の「榛原(はいばら)」は、1806年(文化3年)に創業以来、和紙や装飾用の加工紙をとりあつかってきた。

江戸時代から評判の高かった榛原の商品は、明治に入ると日本を代表する工芸品として海外からも高い評価を得たそうだ。

多くの団扇や団扇絵が紹介されていたが、これらの多くが輸出され、ジャポニズムに大きな影響を与えた…という話を思い出した。

展示されている作品の多くが制作年不明となっているのは、作品というよりも、あくまで消費される前提の商品であったからだろうか。

絵半切(便箋)は、摺り出された紋様や絵柄の美しさだけでなく、使用されることを前提にした「未完の芸術」であるという解説は、なるほどと思った。

絵柄が書かれる文字を邪魔してはいけないし、バランスが整うように作られているというのだ。

他にも、洋封筒や熨斗、祝儀袋、ぽち袋といった商品の紹介があった。

あらためて、”紙の価値”というものを再認識した気がした。

Posted by ろん