6594 ザ・フィンランド展

フィンランドとか北欧といったキーワードが出てくると、つい気になってしまう。
「ザ・フィンランド展」なんてタイトルの展覧会をやっていると知ったら行かずにはいられない。
渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムに行ってきた。
自分の行き慣れたところが次々と閉鎖や終了、建て替えなどが行われているが、Bunkamuraも来年4月で長期休業となってしまうとのことで、ちょっと残念。
森や湖といった自然が、フィンランドデザインを作り上げていったことを紹介するところから、展示は始まる。
独特な曲線で構成されるアルヴァ・アアルトのフラワーベースなどを見ると、フィンランドの自然とのかかわりを感じずにはいられない。

本展のタイトルどおり、あらゆるフィンランドデザインの総まとめみたいな内容だから、アイノ・アアルト、アルヴァ・アアルト、カイ・フランク、ルート・ブリュック、イッタラ、アルテック、マリメッコ…そして、つい先日のフィンレイソンなど、これまで観てきた人たちの名前やブランドが次々と登場した。
こうしたデザインに魅了されるのは、とにかくシンプルだということ。
シンプルというのは、かなりすっきりとして、余計な装飾は極力省かれているが、かと言って、何もないのとは違う…というのが、興味深い。
つまり「何を削って、何を残すか?」を突き詰めた結果が、ここにあるデザインなんだろうな…と思った。
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