7078 【特別展】富士と桜

博物館・展覧会,芸術・デザイン

山種美術館で今日まで開催してる【特別展】 世界遺産登録10周年記念 富士と桜 ―北斎の富士から土牛の桜まで―を鑑賞。

山種美術館へ
山種美術館へ

今日が最終日のせいか、お客さんは多かった。

富士山は、ほぼ形が決まってるし、誰もがイメージを持っていることもあって、誰が描いても、なんとなく“さま”になってしまうところがある気がする。

だからこそ、富士山は描くのがとても難しい題材だと思う。

そして、“どういった部分”を描くかということが特に問われるのが富士山ではないかと思う。

横山大観《富士山》
横山大観《富士山》

何点か展示のあった横山大観の作品のひとつだけが、撮影可となっていた。

ガラスに人影が映り込んでしまうので、写真に撮ったところで何にもならないが、横山大観の描く富士山は「さすが」という感じはする。

その一方、富士山の雄大さは言うまでもないので、もうちょっと捻った?姿を見せてほしい…なんて思ってしまう。

歌川広重《原 朝之富士》は、おなじみ東海道五拾三次の一部だが、富士山の頂上付近をはみ出すことで、その大きさを示す方法は、とてもおもしろい。
小松均《赤富士図》や川崎春彦《霽るる》など、ある種の“怖さ”を感じさせる富士山も印象的だった。
今回のもうひとつのテーマである桜もモチーフとなる題材だ。
今回紹介されている作品のなかでも、以前川越で見た小茂田青樹《春庭》は、なんとなく心に残ったのは、描かれた風景に見覚えがあるからだろうか。
最後のコーナーで紹介されていた、石田武《春宵》、加山又造《夜桜》、千住博《夜桜》などもよかった。

Posted by ろん