7039 『買上展』藝大コレクション展2023

博物館・展覧会,芸術・デザイン

「『買上展』藝大コレクション展2023 」を鑑賞するため、上野の東京藝術大学大学美術館へ行ってきた。

藝大コレクション展2023「買上展」へ
藝大コレクション展2023「買上展」へ
巨匠たちの学生制作
巨匠たちの学生制作
この「買上」とは、卒業および修了制作の中から各科ごとに特に優秀な作品を選定し、大学が買い上げてきた制度だそう。

大学が作品を評価して、買い上げるというのは、なかなかおもしろい制度だと思う。

さまざまな作品が並ぶなかで、ピンで企画展が開けるほどの大御所?巨匠?の作品も次々登場する。

横山大観
東山魁夷
平山郁夫
北村西望
吉村順三
吉田五十八

こうした、そうそうたる巨匠たちも芸大の学生だった…と思うと、なんだか不思議な感じもする。

横山大観《村童観猿翁》
横山大観《村童観猿翁》
朝倉文夫《進化》
朝倉文夫《進化》
もちろん最初から巨匠なわけはないのだけど、卒業する時点で、すでにかなり“完成”しているとも言える。

“買上”されたということ自体すごいことだが、どういった理由で買上に至ったのかについて、詳しく知りたかった。

どれも学生の卒業制作とは思えない作品ばかりだったが、一点だけ、ちょっと気になる作品があった。

平山郁夫の「三人姉妹」という作品は、どのあたりが評価されて買い上げられたのだろう?と思った。

卒業後は世界的に有名な画家、版画家として知られるようになるのだから、先見の明があるとも言えるわけだが、もうちょっと選考基準みたいなものを知りたくなった。

多くの作品は、撮影可だったが、先に挙げた巨匠たちだけは、撮影不可だった。

藝大で所有してるのならいいんじゃないかと思うのだけど…。

各科の買上作品
各科の買上作品
先端芸術表現やデザインの買上
先端芸術表現やデザインの買上
続く展示室では、日本画、彫刻、油画、工芸、建築、デザインなど、各科の買上作品が紹介されている。

これらも、すごいのだろうけど、やっぱり基準がわからないので、こちらはちょっと難しかった。

Posted by ろん