7040 花を愛でつつ原発事故の被災地へ…1
福島県大熊町と福島第一原子力発電所の見学ツアーに参加できることになった。
今年は3月11日の東日本大震災の被災地を巡る旅ができなかったが、こちらには何としてでも行きたいと思っていたので、無事に出発できて本当に良かった。
ツアーは明日だけど、いろいろと見てこようとちょっと遠回りして向かうことにした。
まずは東北新幹線で郡山まで向かう。
たまたま乗ったのが山形新幹線(E3系1000番台)で、東北新幹線”やまびこ”と併結をしないで単独で走る”つばさ”だった。
そして、郡山からは磐越東線(キハ110系)に乗り換え、いわきに向かう。
そうなると、つい、”かぶりつき”で前方からの景色を見に行ってしまう。
どうやら昨日雪が降ったみたいで、満開の桜と雪景色の両方が見られた。
山間の天気はころころと変わっていく。
あっという間にいわきへ。
だいたい1年ちょっとぶり。
コミュニティバスに乗って原子力伝承館前で降りるが、今回の目的地は、ここからしばらく歩いた先にある。
今日は、かなり風は強いものの天気がいいので、歩くのも決して悪くはない。
開放しているのは、平日だけだったようで見ることができなかった…。
遠くに見えていた建物が、目的地だと判明したのは、かなり近づいてからのことだった。
これはちょっと意外だったが、この浪江町立請戸小学校は、震災遺構としては、福島県内唯一だそうだ。
2021年10月から一般公開しているという。
当時通っていた児童は93名で、帰宅していた11名を含み、全員が無事避難することができたそうだ。
無事に全員が避難できたことは、よかったとは思うけど、人生のあらゆることを強制的に”リセット”されてしまう無念さは計り知れない。
行きに歩いてきたところであれば、今度は、だいたいの距離感はつかめるから、けっこうあっという間に帰ってこられた気がする。
こんもりとした丘のようなところは、復興祈念公園の施設の一部になるようだ。
双葉駅に向かうコミュニティバスを待つ。