6767 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
水天宮前駅近くにある「ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション」へ行ってきた。
ずいぶん以前に行ったことがあるが、相当久しぶりだ。
浜口陽三は、代々ヤマサ醤油を営む濱口家の三男として生まれるが、美術に強い関心を持っていたようで、東京藝術学校を中退し、若いうちに渡仏してしまう。
その後、一時戦争で帰国するも、その後ふたたびパリ、そしてサンフランシスコに定住して、創作活動を続けた。
モノクロであったメゾチントに、色版を重ねて刷る「カラーメゾチント」という銅版画技法を編み出したという。
残念ながら全作品が撮影不可なので、詳しくは紹介できないが、どの作品も、かなり独特な世界だなぁ…と感じた。
メゾチントという技法上、どうしても全体的に暗くなってしまう感じで、正直よく観ないと細かなところはわからない。
さくらんぼ、レモン、ぶどうといったモチーフは、それほど特別変わったものではないのだけど、彼の手に掛かると、この世のものから、どこか別の世界に存在してるかのように見えてくる。
加えて、アスパラガス、とうもろこしといった題材はユニークだ。
受付で一人枚の封筒を渡された。
このなかには、小さなカード「招待状」が入っていて、展示されている作品の一部が印刷されていた。
これがどの作品の一部かを探してみて…という趣向だ。
全体的に暗めの作風が似てるので、ちょっと難しかった。
鑑賞後は、ヤマサ醤油の黒蜜風醤油をバニラアイスに混ぜた「マーブルアイス」をいただく。
醤油の塩味がしつこくない感じに加わってとても美味しかった。
ただ、このせいでここから近くにある中華料理屋のランチが終わってしまい、坦々麺を食べ損ねてしまった。
このあたりに来たのは、かなり久しぶりで、懐かしさも覚えた。
見どころも多い。
暑さが落ち着いたら来てみよう…。