3915 洞爺とニセコを巡った遅めの夏休み(3日目)

旅行・見学・イベント

旅行3日目。

今回は鉄道を一切使わない旅行となってしまったため、せっかくなので?ちょっとは見ておきたいなぁ…と思い、今日もひとり、宿を抜け出し、車で列車の見えるところへと向かった。

朝6時過ぎ。ふと車窓を眺めると、目の前に雲海が広がっていた。

やってきたのは、函館本線の昆布駅。

北海道らしく、地名や駅名に使われる漢字は当て字なので、あの“昆布”とは一切関係がない。

静まりかえった昆布駅に、長万部行き2926D普通列車が、定刻通り6時56分に到着。この列車唯一の乗客がこの駅で降りたようだった。
苦手な方もいらっしゃると思ったので、写真に載せるのを控えたが、なぜか、この駅に、やたらと蛾が集結していたのが気になった。とにかく、至るところに蛾が止まっていたのだ。

それも小さな蛾ではなく、“本格派”の蛾だ。目玉はないものの、ずんぐりとした胴体を持つ存在感バッチリの蛾だ。これはいったいどういうことなのだろう?

宿で朝食をいただいたあと、セゾンクラブというところに向かった。

釣りや乗馬などのさまざまなアクティビティを体験できる施設で、今回は、バームクーヘン作り体験をするためにやってきた。

そもそも、どうやって作るんだろう?と思っていたら、係の人が麺棒を持ってきたので、なるほど…と。

ニセコで有名な道の駅「ニセコビュープラザ」へ。

JR東日本を思い出すけど、もちろん関係ない。羊蹄山がよく見えるからだろう。

平日にもかかわらず、お客さんで大賑わい。地元で取れた野菜が格安なので、思わずこの場で買ってしまそうになる。

ニセコビュープラザで、パンとかコロッケなどを買い、次の目的地へ。

ニセコと言えば、冬のスキーシーズンが有名で、なかでも、これから向かう、グラン・ヒラフは、ニセコを代表するスキーリゾートだ。

夏は“サマーゴンドラ”として、見晴らしの良いところまで連れて行ってくれる。

往復1000円の料金を支払うと、チケットと一緒に小さなうちわを渡される。ゴンドラにはわずかな開口部しかないため、温室のように暑い。このうちわでしのいで…ということらしい。

10分ほどで、標高820mに到着。

羊蹄山の山頂付近だけが雲に覆われて、噴煙みたいになってるが、天気が良くて気持ちが良い。

ここから、ニセコアンヌプリ(山)まで登って行くこともできるし、途中まで登って散策することもできる。

また、ちょっと足を伸ばせば、少し下ったところにある鏡沼というところまで行ける。

ただ、冬はスキー場なので、もともと日陰になるようなところがあまりなく、直射日光をまともに受けてしまいそうだし、砂利道が多く、散策するにはちょっと歩きにくそうだった。

ということで、ここは早々に切り上げ、鏡沼に近いところまで、車で行ってみることにした。

鏡沼は、ニセコアンヌプリの中腹(標高570m)付近にある高層湿原にある、雪解け水によって維持されている沼だそうだ。

この鏡沼へ向かうルートは、2カ所あるが、少しでも距離が短くなるところを選んで、入口付近に車を止め、歩き始めた。

途中、ぬかるみがあったり、小さな川を渡ったりと、本格的な登山道だ。

ここでもあちこちきのこが生えてて、とても気になった。

パンフレットなどには、40分ほどで着くと書かれていたが、多少、経験を積んでる自分たちなら、もうちょっと早く着くだろうと踏んでいた…けれど、結局40分近く掛かってしまった。

もう無理の効かない身体なのかなぁ…なんて、しみじみ思ってしまった。

名前の由来どおり、静かな水面に周囲の木々や空が映り込んでいた。

あたりは、シーンと静まりかえっていた。

ところどころで色付いている葉が見られ、確実に秋が近づいていることを実感させられた。

 

器用にホバリングするトンボ。

「オニヤンマ」クラスの大きさがあって、迫力ある。

9月も中旬近くにもなると、花はそれほど目立ないが、よく見れば、いろいろと咲いているのを見つけることができる。

花の名前とちっとも知らないので、ハッキリとしたことは言えないけど。

鏡沼は、想像以上に見応えのある光景だったので、とても満足だった。

歩き過ぎたせいか、宿に戻って、夕食後20時には寝てしまう。

Posted by ろん