2713 都立産業技術研究センター見学

旅行・見学・イベント

自転車でちょっと行ったところに、「東京都立産業技術研究センター」という施設がある。ふだんはまったく縁のない場所だが、年に一回2日間だけ、一般公開される。

一般公開好き?な僕は、はずせない場所だが、これまで、どういうわけか予定が入って行くことができなかった。今回も午後から予定があったため、時間があまりなかったが、なんとか行くことにした。

家を出たとたん、雨が降ってきたので、つくづくこの一般公開への道のりの険しさを実感した。

センターには、開場時間の10時ちょっと過ぎに到着。そのときにはすでにたくさんの人たちが集まっていた。でも、お目当ては、見学記念として配られる苗木だった。

“無料配布”というと、あまりいい光景が思い浮かばないが、今日は雨ということもあって、混乱も少なく、スムーズに苗木引換券が配られていた。

センターの方も考えていて、苗木をもらうには4階のフロアまで上がってスタンプを押さないともらえないようになっていた。少しでも見学してほしいという思いからなのだろう。

さっそくセンターのさまざまなコーナーを見学。

燃料電池や風力発電についての話を聞いた。
臨海副都心とか若洲でも、発電用の巨大な風車を見かける。結構よく回っているなと思っていたら、実は巨大な風力発電機になると、実は“空回り”しているだけで、実際に発電していないケースもあるのだそうだ。それは回り始めるまでには相当な風が必要で、ある程度回転が始まるまでは、負荷の掛かる発電は行わずに回転させることを優先するのだという。なるほど、たしかにそういうこともあるのだろう。

熱に関する研究をしているコーナーへ。
熱放射を利用したサーモグラフィーのデモや説明を受ける。興味深かったのは、熱放射についての簡単な実験だった。熱せられた黒色の板と銀色の板が並んでいる。手をかざすと黒い板の方がかなり熱いが、実は温度は同じ120度前後だった。黒色は熱を吸収しやすいというのは、何となく知っていたが、同じ程度に熱放射も起きるのだという。だから、黒い方が熱を感じやすいのだ。物自体の温度と放射する熱とは違うということ。

LANケーブルを作ろうという企画で、LANとはかなり縁の遠そうな、おじいちゃんやおばあちゃんが、カテゴリ5ケーブルとモジュラジャックと格闘していた。僕も家庭内LANを構築しようとしてケーブルを作ったことがあるが、結構コツがいるので、おじいちゃん、おばあちゃんが無事にできるかちょっと気になった。

大型恒温恒湿装置の中に入らせてもらった。この装置では、本当はマイナス30度を体験してもらいたかったが、お客さんが何度も出入りするため、マイナス10度程度にしかならない…なんて話をしてもらう。装置は企業に初めの2時間は13,800円で貸していて、耐久試験等に使われるのだそうだ。

他にも行きたいところがいろいろあったが、午後から予定があったので、断念。

最後に、苗木をもらいに行った。
ドウダンツツジ、ブルーベリー、シャクナゲの3種類が用意されていた。なぜか全部ツツジ科。ブルーベリーは、最初の30分程度でなくなってしまったらしい。実が食べられるから?

今、うちには、3本ものブルーベリーがあるので、シャクナゲをいただくことに。

あわただしかったが、楽しませてもらった上に、おみやげまでもらえてとても満足。来年もぜひ行きたい。

でも、2011年(平成23年)には、移転してしまうらしい…ちょっと残念。

Posted by ろん