2838 そもそも直島とは?

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直島(なおしま)について、知ったのは僕もそれほど以前からではないが、行ってみたら面白いだろうなぁ…とぼんやりと思うようになった。そして、ひょんなことから、それが現実のものとなり、2月10日~12日に掛けて行くことになった。

直島は、瀬戸内海に浮かぶ香川県に所属する島。なぜか無人島?と誤解している人が多いようだが、人口3300人ほどの小さな町だ。東京からは、飛行機で1時間ちょっとの岡山空港へ。そこからバスを乗り継ぎ1時間半ほどかけて宇野港へ。フェリーで20分ほどで着く。高松からも来られる。時間的には高松からの方が短いが、フェリーの本数は岡山方面の方が多い。

そんな直島が、進研ゼミでおなじみの、ベネッセ(福武書店…の方がいまだにしっくり来るけど)に、「ベネッセアートサイト直島」として、アート活動の場に選れたのだ。

具体的には現在、「ベネッセハウス」、「家プロジェクト」、「地中美術館」という、3つの事業を行っている。

ベネッセハウス

ホテルを併設した美術館。いや美術館を併設したホテル。「ベネッセアートサイト直島」の中心施設。いずれも、建築家安藤忠雄の設計によるもので、建物自体がアート作品とも呼ばれている。本館であるミュージアム、オーバル、パーク、ビーチの4つの建物やレストラン、ショップからなる。今回宿泊したのは、パークとオーバル。宿泊者は朝7時から夜10時まで館内の作品を自由に見学することができる。僕も夜の9時半頃見学したが、ほとんど見学者はおらず、まるでアート作品を守衛する警備員のような感覚になった。


ミュージアム棟

オーバル棟

ビーチ棟

パーク棟

家プロジェクト

空き家や廃屋になった家を、アート作品化するプロジェクト。ごくふつうの街並みの中に作品が混じっている感じ。予約なしで見られるのは現在6軒。いずれも徒歩で回ることのできる距離だが、ベネッセハウスからはバスで5~6分。鑑賞料は500円。降りたバス停の目の前にあるたばこ屋さんでチケットを購入。詳しくはこちら

地中美術館

これまた安藤忠雄の設計による美術館。でも、美術館の名称通り、建物のほとんどが地中に埋まっているため、外観が存在しない。また展示されている作家は、クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルというたったの3人。3人だけで入館料2000円という値段をどう見るか?。どこまでも奇抜で独特な美術館だが、いかんせん建物は見えないし、もちろん館内は撮影禁止。写真で紹介できないのがつらい。ベネッセハウスからバスで5分弱。バスは美術館のちょっと手前で止まってしまい、チケットセンターで下ろされてしまう。チケットを買って地中美術館までは、徒歩で。


どうも、日本より海外の方が有名なリゾート施設らしく、実際に、宿泊している間、多くの外国人観光客の姿が見えた。

現在は直島が主な活動場所だが、銅の精錬所を中心とした犬島、2010年10月にオープン予定のアート作品のある豊島(てしま)など、活動の範囲を次々と広げているようだ。

Posted by ろん