2589 今日、明日館で見聞きした“箏”
唯一年賀状のやりとりで、1年おきに会話していたような小中学校の同級生から、先日はがきが届いた。彼女が琴をやっているらしく、演奏会があるので聴きに来ないかというお誘いである。
もちろん琴の演奏会なんて初めてだったし、会場が建物が以前から気に入っている明日館ということもあって、ぜひ!ということで行ってきた。
自由学園明日館は、建物の見学などで、本館の中央棟には2度ほど訪れたことがあるが、道路を挟んで反対側にある講堂に入るのは初めてだった。
そして、先述のように、琴が主役の演奏を生で聴くのは初めてだから、見るもの聴くものすべてが新鮮。
はじくだけでなく、叩いたり、なぞったり、押さえたり、摘んだり…と、弾き方がいろいろあるということや、弾き語り?のような歌いながらの演奏なんていうことも知ったし、箏と言えば正座で弾くものと思っていたが、椅子に座る演奏法もあるということも知らなかった。
前半は、箏の演奏が中心。絵ものがたり「花さき山」のスライド上映と朗読という演目では、琴の音色が、絵の美しさと相まって目でも耳でもじっくりと話を味わうことができた。
後半は、ダークダックスのぞうさんこと、遠山一さんの歌とおしゃべりで会場が盛り上がる。曲順とばしてしまうミスも、さらりとかわして、笑いにしてしまう。さすが芸歴が長いだけあって、話のもっていき方がうまい。また箏について「弦は13本ある」といった、僕のような初心者でもわかりやすい解説もよかった。。
「ラ・クンパルシータ」は、誰もが聴いたことのあるタンゴの曲だが、これが意外と箏と合う。ディズニーの「星に願いを」もなかなかいい。「早春賦」「百万本のバラ」などを、ぞうさんと観客と合唱。合唱なんて何年ぶりだろう?最後は「今日の日はさようなら」で締める。
とても楽しい時間を過ごさせてもらった。
家に帰ってから、箏について調べてみたら、“琴”と“箏”とはそもそも別物であることがわかったので、ここでは正式な漢字である“箏”に統一して書くことにした。
ほんと奥深い。