2590 自爆する思考

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紀伊國屋書店ビル・・・建築家前川國男の作品

「鈴木光司×竹内 薫 「自爆する思考―知的思考力をどう養うか」という講演会に行ってきた。以前から、竹内薫の本は2冊ほど読んで関心があったので、今日の講演は楽しみだった。

そもそも講演会…というか2人だから公開対談?というものに参加するのは初めてだ。今日は会社早めに出て、地下鉄を乗り継いで新宿へ。紀伊國屋書店の4階が会場だ。多少余裕を持って着いたつもりだったが、もう結構人が入っていた。

指定された席に着くと、すぐに講演は始まった。

すぐ忘れてしまうのでメモしながら、講演会を聴く。ここからは、個人的なメモの意味合いが強いので、わかりにくかったらごめんなさい。

講演会開始直前

まず時間の感じ方についての話。先日読んだ本にも似たようなことが書かれていたが、時間の感じ方は、人によっても自分自身によっても伸び縮みする。まさに相対的なものだ。

よく同じことの繰り返しが続くと時間が長く感じるといわれているが、それは逆で、日々新しいことに挑戦すると、そこで過ごす時間は濃密なものとなり、むしろ時間が長く感じるのではないかと鈴木氏は指摘。それを受けて、竹内氏も、楽しいことはあっという間に過ぎてしまうように感じるが、充実した時間は記憶に残る。漫然と過ごした時間は記憶に残らない。振り返ったときにどう感じるかが大事ではないか?という話、なるほどと納得。

今回の主題である「自爆」とは、今までの自分の常識や価値観、考え方を壊すことだ。“自爆”とか“壊す”とか激しい表現でなくても、「変える」と言い換えてもいいのかもしれないが、実践するのは難しい。

さまざまな問題をどう解くか?

とにかく「自分の力で答えを出す」「自分なりに徹底的に考えること」が大切という。そして、考えて、考えて、考え抜いたときに、ふと気付くことがある…というのは2人の経験談から。考える経過が大事だと。しかしその間はどうしても不安がつきまとう。

自爆する思考

“変わる”と必ず新しい局面が生まれる。当然それに伴う失敗もあるだろう。しかし、問題を先送りせず、失敗したら必ずそれを徹底的に分析し、次に生かせばいいのだ。

逆に、答えの存在を知ってしまうと、ついそれに頼ってしまいがちだ。参考書の後ろにある答えを覗いてしまうのに似ている。その結果、分析しようとする気持ちを失わせてしまうのだ。また問題の原因を人のせいにすることもある。人のせいにしてしまうと、やはり問題を分析することをやめてしまう。

これでは失敗からなにも学ぶことができなくなってしまう。そうなると、また同じ失敗を繰り返してしまう。

いずれも、決して難しい話ではないし、すごく特別なことを言っているのではなく、とても常識的で、普遍的な話であることがわかる。だからこそ、今回の講演会での話を自分に置き換えたとき、“自爆”が容易ではない課題であることを思い知らされた気もする。

もっとじっくり考えてみよう。

おまけ

今回会場となった、紀伊國屋ホールでは、日中は舞台をやっているらしく、お祝いの花につけられていた名札??が壁一面に置かれていたのが印象的だった。ふと、テレホンショッキングを思い出した。

何人の芸能人が含まれているでしょう?

Posted by ろん