7376 企画展「大倉集古館の春」
大倉集古館で開催中の企画展「大倉集古館の春~新春を寿ぎ、春を待つ~」を鑑賞。最初、タイトルが読めなかった。
寿ぎ…「ことほぎ」と読むらしい。
ことばで祝福する、喜びを言う、祝いのことばを述べることらしい。
大倉集古館が収蔵する春にちなんだ作品の数々が紹介されている。
第1章では、大倉集古館所蔵の日本と中国の画家による扇面。
扇は、先に向かって広がる「末広がり」の姿から、しだいに栄えることということで、おめでたい形とされたそう。
《扇面流図屏風》は、もともと別々に所蔵されたていた屏風が、不思議な縁で左右揃って収蔵されることになったそうだ。
屏風の右から左へ流れていくたくさんの屏風と、何枚もの源氏絵が描かれている。
解説によれば、最初は波と扇面だけ描かれてたところに、源氏絵が後から貼り付けられたらしい。
そう見ると、とたんに源氏絵が、ちょっと“余計”に見えてきた。
第2章はさまざまな龍の紹介だった。
この大倉集古館のなかにも龍の姿を見ることができるらしい。
紹介されていた解説の真上にも龍がいた。
龍の爪の数によって意味があるのは、以前何かで聞いたことがあったが、龍には9匹の子供がいるということは初めて知った。
第3章は季節の造形として、雪、梅、桜の絵画の紹介だった。
メインは、横山大観《夜桜》でかがり火に照らされた山桜というのは、モチーフとしてユニークな気がする。
写真撮影は一切不可ということもあり、ここで何も紹介できないのは残念。