6917 企画展「京都・智積院の名宝」
サントリー美術館で開催中の企画展「京都・智積院の名宝」へ。
このあたりの時代や作品の価値など、さっぱりわからない。
おじゃこが、サントリー美術館のメンバーズクラブ会員と同伴であれば、無料で鑑賞できるということで行ってきた。
まず、智積院という寺を知らない…。
京都にある智積院は、真言宗智山派の総本山で、その配下に成田山や川崎大師、高尾山などがあるらしい。
つまりこういうことのようだ。
総本山
・智積院大本山
・成田山新勝寺
・川崎大師平間寺
・高尾山薬王院
何気なく“大本山”という文字は見ていたが、その上に“総本山”があったのか…。
そんな関東の大きなお寺の上に君臨する?智積院は、徳川の江戸幕府からの庇護を受け規模を拡大したという。
智積院は、もともと豊臣秀吉が3歳で亡くなった息子鶴松の菩提を弔うために建てた寺があったそうだ。
そこの客殿にあったのが、今回展示されている長谷川等伯・久蔵親子による金碧障壁画(大画面の襖や室内の壁などに、背景に金箔を貼り極彩色で描いた絵)の数々だそうだ。
いずれも国宝に指定されるほど重要なものばかりで、壁一面にずらりと展示された障壁画は圧巻のひとことだった。
下のフロアには、現在の智積院の客殿を飾っている襖絵は、あきらかに長谷川等伯の襖絵に“インスパイア”されたんだろうなぁ…と思わせる。
女性2人がお茶をしているなんていう斬新な構図の襖絵もあってちょっと驚く。
また智積院へ寄進された名宝も展示されている。
やはり、それなりに事前知識がないと、その価値がわかりづらい気がする。