7358 広げよう納税の輪
以前から、浜松町駅前にあるこの碑が気になっていたものの、調べてみたのは初めてだ。
“駅前”という場所柄、さまざまな碑があるものだが、これはなかなかのインパクトだ。
まず、印象深いこの標語をキーワードとして検索してみる。
やはり、けっこう気になっている人は多いようだが、誰がどういった経緯で作ったといったところまで調べている例は見つけられなかった。
実はこの碑の反対側には「世界の願い交通安全」と書かれていて、ひとつの碑で2つの標語を掲げている。
昭和六十年四月
寄 贈
浜松町駅前コミュニティ道路整備賛助会
芝納税貯蓄組合連合会
愛宕交通安全協会
これらの団体が、この碑を作り、そのうち「芝納税貯蓄組合連合会」が「広げよう納税の輪」の標語を担当しているのだろう。
それにしても、この「納税貯蓄組合」とはなんだろう?
いったいどういった団体なのか、まずWikipediaを検索してみようと思ったら、なんと項目がなかった。
いろいろ検索してみると、どうやらこんな組織らしい。
税金を簡単にかつ確実に納付するため、納税資金を日頃から貯蓄しようとする納税者たちが、一定の地域、職域又は勤務先を単位として任意に設立する組合のことです。組合では、組合員の納税資金の貯蓄や、納税知識の普及・啓蒙等に関する活動を行っています。
なかなか詳細が掴めないのが、ちょっと妙だ。
全国組織の「全国納税貯蓄組合」というのがあった。
この会長の言葉を見ると「各種租税の納期内完納を愚直に推進することが私たちの最大の活動」と述べている。
もちろん納税は大事だが、なぜ納税のためにそこまでするのか…というところが、妙に引っ掛かる。
この碑だって、お金を掛けて作っているわけで、納税のために、なぜそこまでするのだろう?
ここまで「納税貯蓄組合」のことを考えてきたが、あらためて考えると、「交通安全協会」の存在もなんだか気になりはじめてきた。
世の中は、知らないことだらけだ。