7357 山手線が増便どころか減便へ
週末が中心だが、自分が山手線を利用するたびに思うのは、この混雑がなんとかならないものか…ということだった。たいていラッシュ並みの混雑のなか乗り降りさせられている。
コロナ禍で需要が減少したことによる減便は致し方ないとは思っていたが、これほど混雑している状況からしたら、そろそろ増便してもいいのではと思っていたが、なぜか減便するという話が伝わってきた。
まだ公のニュースなどでは取り上げられていないが、市販の時刻表などの情報によると、土休日の日中、3~4分間隔の運転から5分間隔へと変更となるらしい。
もっとも旅客の流動は、コロナ禍以前には戻っていないとも言われているが、少なくとも自分が利用する時間帯の山手線は、ラッシュ並みの混雑ばかりだ。
このギャップはどう考えたらよいのだろう。
鉄道会社としては、特急など特別な料金を支払わない限り、運転本数を極限まで減らして、そこにできるだけ多くの乗客を詰め込んで運びたいのが本音のはずだ。
たとえば、一昨年のダイヤ改正で、JR日光線での事例で、もともと4両で運転していたところ3両に減車されてうえ、鹿沼駅で午前7時台に3本あった宇都宮行きが2本に減らしたことで、ついに積み残しが発生してしまった。
この問題に対しては特に特別な対策が取られることはなかった。結局、利用者が乗車する時間を変えるなどの対策を取るしかなかったようだ。
以前も取り上げた京葉線の快速廃止の件でもそうだったが、交通機関の施策に対して、利用者による意思表明というのは意外と難しい。
もし競合する路線があれば「利用しない」ということを伝えることができるが、他の選択肢に無理がある場合は、せいぜいお客様相談センターにクレームを入れて「改善に努めます」という回答をもらうのが関の山だ。
ダイヤ改正というものは、それなりに便利になっていくなっていくものだと、どこか思っていたが、その考えは改めないといけないようだ。
また、ちょっと気になるのが、こうした利用者にとってはネガティブな情報が、”あえて”?周知されないようにされているのではないかということだ。
京葉線では公表によって大騒ぎになったが、この山手線の減便については”修正”レベルとして、公表していないのか?
事前の意見すら言う機会を奪われ、決定事項としてダイヤ改正の日を迎えることになる。
利用者の立場の弱さを思い知らされる。