7209 企画展「江戸時代の美術─「軽み」の誕生」

博物館・展覧会,芸術・デザイン

90分待ち!?
90分待ち!?

今日は東京都民の日で、都内の施設が無料になっているということで、当初は、東京都庭園美術館に行くつもりで家を出た。

しかし、向かう途中で、東京都庭園美術館は、かなりの混雑で入場するまで90分待ちになっているという情報を見つけたので、急遽予定を変更。

出光美術館に行くことにした。

出光美術館へ…
出光美術館へ…

企画展「江戸時代の美術─「軽み」の誕生」を鑑賞。

昨日も鑑賞したが、偶然にも今日も重要な位置付けとして“狩野派”について学ぶことになった。

冒頭で紹介されていたエピソードとして、狩野派の繁栄の礎を築いた狩野探幽が、後水尾天皇に対して絵画の心得は「絵はつまりたるがわろき」という言葉を残したという。

これは、絵の要素のすべてを画面のなかに描きつくすのは好ましくない、ゆとりや隙を感じさせるようにするべきだという意味だそうだ。

いろいろ盛り込むのではなく、余白や余情といった要素を尊ぶという考えは、和歌をはじめ芸術の分野では普遍的なものなのだ。

なるほど、日本の芸術には、こうした考えが根底にあるのだとわかると、見え方や感じ方も変わってキそうだ。

狩野派に限らず、日本画の多くでは、やたらと余白が見られる。

背景などもなく、“必要最低限”しか描かれていないことも多いが、これは見る人が描かれていない部分を補うものなのかもしれない。

必要最低限の限られた言葉から無限に表現を広げていく、和歌や俳句などとまったく同じ考え方だ。

余白が多いがよくよく見れば本当に細かなところが描かれていた「土佐光起《須磨・明石図屏風》」、こちらも全体的な余白が多いなかで、出て行こうとする禿が全体に動きを与えている「宮川長春《読書美人図》」、子供は地面のバッタに興味を持つ一方で、じっと月を眺める女性が印象的な「蹄斎北馬《月下美人図》」、6月の紫陽花、8月のひまわりなど現代のカレンダーにも採用したい「酒井抱一《十二か月花鳥図貼付屏風》」など…

気になった作品もいろいろあった。

Posted by ろん