7297 東海汽船さるびあ丸
竹芝に来たときにはときどき見かけたものの、これまで、なかなか乗るチャンスのなかった「さるびあ丸」。
昨日まで、東海汽船のミステリーきっぷを利用することで、じっくり堪能することができた。
あらためて、振り返ってみる。
【1等客室について】
予約したコースは、1等室ということで、それぞれの区画にマットレスや毛布などの割り当てがある。
何よりありがたいのが、コンセントだ。
2等室は、部屋に2つだけで、場所によっては届かない。
少しでも快適に過ごしたいのなら、1等室だと確信した。
【揺れないし静か】
全体を通じて感じたのは、極めて揺れないといういことだった。
東京湾を出ると、さすがに、揺れを感じるようになったが、寝ているあいだは、ほとんど感じない。
今日が特に波が穏やかだったせいかもしれないけど、着岸も、いつしたかわからないくらいスムーズだった。
そして、何より静かだということ。
むしろ、身近にいる人の、いびきとか、外の人の声の方がよほど耳障りになるほど。
【コンテナの積み下ろし】
思わず見入ってしまったのは、コンテナの積み下ろしの手際の良さだ。
港によっては、わずか5分間しか停泊時間がないのに、いくつものコンテナをクレーンを使って出し入れしているのだ。
クレーンを吊り下げるフックは、コンテナ上部にあるから、の取り付けや取り外しのために、係員がよじ登って対応していて、かなりの重労働なことがわかる。
【船内清掃の手際の良さ】
神津島で必ず荷物を持って外に出てくれというのは、船内清掃の邪魔になるからだろう。
実際、乗客が大島で降りて誰もいなくなった客室は、往路の時点ですぐに清掃をしているようだ。
通常だと、終点でまとめて掃除という流れになりそうだが、ここでは手前で降りる人は同じ部屋に集めて、早めに掃除できる部屋を確保するように割り当てを決めているのだろう。
【パブリックスペース】
船内のあちこちに、タイアップしたアニメキャラクターがちりばめられているが、それ以外でも、いろいろなキャラクターたちが船内を飾っている。
船の構造からして、どうしても壁が多くなるから、こうしたキャラクターや飾りつけは、船内を華やかにする。
ところどころに、トリスのCMなどに出てくるキャラクターがいるなと思ったら、同じ作者の柳原良平によるデザインだった。東海汽船の名誉船長だそうだ。
新聞などが貼ってあるのを見ると、なんだか学校の掲示板を思い出す。
まだ新年前だけど、早くもご挨拶が載っていた。
部屋が静かすぎるので、部屋の外で過ごそうかな…と思ったら、適した場所がほとんどない。
自動販売機前にある数席のベンチか、デッキにあるベンチだけだ。
天気や気温が適切だったら外でもいいけど、この時期では夜はとても無理だ。
船は新しいが、あえてパブリックスペースをなくしたのだろうか。
その代わりなのか、時間を区切ってではあるが、レストランを開放しているが、それも慌ただしい。
【インターネット】
1等客室内でもインターネットができるとされているが、やはり不安定だ。
実際どれだけのスピードが出ているのかテストしようにも、タイムアウトしてしまう。
極端に遅いか、あまり回線の品質が良くないようだ。
利用できるインターネット回線はもうひとつ、東京都が実証実験として提供しているスターリンクを使ったインターネットがある。
ただ船内で使用できる場所が限られているせいか、WiFiの電波が届く、廊下でスマホを見ている人が多数いた。
そのとき友人たちと一緒にいるせいか、廊下で大声で喋るから、とてもうるさかった。
1等船室は扉があるが、開け閉めする際に、声が入り込んでくる感じ。
前述のパブリックスペースがないことにも関連するが、もし設けないのならば、もうちょっとインターネット環境を充実させてもらいたいと思う。
【船内レストラン】
営業時間をこまめに区切っているが、お昼時ともなると、ものすごい行列ができる。
少し時間を置いたが、あまり遅くしたくなかったから、少し行列に加わる。
相席をしてないのだ。
真正面ではなく、斜向かいだったら、それほど抵抗なく相席ができると思うのだがどうだろう。