7293 ミステリーきっぷで行く…どこか
伊豆諸島にはこれまで一度も行ったことがなかったから、これはチャンスと思って、先日申し込んだのが、東海汽船のミステリーきっぷ。
乗船券を購入するときに行き先が決まる。大島、利島、新島、式根島、神津島のいずれかとなると、事前の準備が難しい。
とりあえず、パンフレットだけはいろいろ入手しておいた。
…もっとも遠く現地滞在時間がわずか30分となってしまう。
これもまぁ“ミステリー”らしいと言えば、ミステリーらしい。
21時半ごろから船内に案内される。
客層は幅広いが、目立つのは、釣り竿やクーラーボックスといった釣り道具を持つ人たちの姿だった。
乗船券の半券を係員に渡して、ボーディングブリッジを渡り、さるびあ丸へ。
桟橋には、さるびあ丸とともに、もう一隻の大型船である橘丸も停泊中。
こちらは八丈島方面へ向かう。
船内に入ったところで、いったい自分がどこの部屋なのか、ちょっと迷ってしまった。
慣れればすぐにわかるのだけど、飛行機と違って勝手が違うので、少しうろうろしてしまってから指定された”座席”へ。
1等船室は、マットレスや毛布が標準でついてくる。
そして何よりうれしいのは、ひとりひとりに電源が確保されていること。
特にミステリーきっぷでは、価格差が2000円程度なので、これだったらこちらのほうが断然よさそうに思える。
出航してすぐにレインボーブリッジの下を通過。
屋形船とか水上バスでも通るが、大型船だと距離が近いせいか迫力が違う。
客室に戻ると、すでに部屋の電気が消されていた。消灯となる23時30分では、まだ時間があったが、同じ部屋にいる小さな子供を寝かしつけようとするためだろううか。
1等室は部屋ごとに扉があって、部屋としての“独立性が高い”感じがする。
そのせいか、部屋の誰かが寝てしまうと、ちょっと気を遣わないわけにはいかない。
それはそれで仕方がない。
それにしても、船は揺れない。
移動していることを忘れさせるくらい。
そして静かだ。
久しぶりの相部屋といいうことで、他人のいびきを聞かされるはめに。
船の音よりよほどうるさかった。