7180 特別展示「東京エフェメラ」
東京駅前の商業施設KITTEにある「インターメディアテク」に行ってきた。
かなり久しぶりだったが、しばらく来なかったあいだに、原則として写真撮影可能になっていた。
もっとも、先日行ったばかりの、インターメディアテクの本館とも言える「東京大学総合研究博物館」では、原則として写真撮影可能だったから、それに合わせたのかもしれない。
特別展示『東京エフェメラ』を鑑賞。
展示は今日までだったが、なかなか興味深い内容だった。
初耳だった、エフェメラ(ephemera)とは一時的な筆記物および印刷物で、長期的に使われたり保存されることを意図していないもののことだそうだ。
各種地図、都市計画書、行政報告書、デザインマニュアル、各種報道、宣伝広告、ポスター、チラシ、国外向けパンフレット、観光ガイドなど、ミュージアムや図書館には残っていない、広範囲に亘る「東京」関連資料を新しい観点から紹介する
こうしたものって、いま何気なく見ているものでも、保存しようとしなければ、将来消えてなくなってしまうものなのだ。
展示されていた渋谷PARCOの広告は、時代を感じたのだけど、1976年とか77年というときのものだから、とんでもなく古いわけでもないのだ。
現在、新宿駅東口にある「ルミネエスト」は、かつて「MY City」という名前だったのを展示していた広告で思い出した。テレビCMもやっていた。
1947年(昭和22年)8月に作られた「東京娯楽案内」を見ると、都内の至るところに映画館があることもわかる。
戦後わずか2年でこうしたものが作られていると思うと、復興の力強さを感じる。
丹下健三の「東京計画1960」を紹介した冊子の展示があった。
こちらは、東京の勢いを象徴するような内容だが、これも戦後わずか15年と考えれば、あっという間のように思える。
東日本大震災が今年で“12年”と考えれば、15年という時間のイメージが掴める気がする。