5911 AIの限界

紅白歌合戦で“出演”した、美空ひばりの映像をちょっとだけ見た。
たまたま、先日、AI技術によって、美空ひばりをよみがえらせる試みを紹介するドキュメンタリーをちょっとだけ見たが、完成した姿を見たのは、ことのきが初めてだった。
深層学習技術(ディープラーニング)を使った歌声合成技術と天童よしみが振り付けた4Kと3Dホログラムによって、まさに美空ひばりを再現したものだった。
たしかに、歌い方やしぐさなど、彼女らしさはよく出ていた感じはした。
でも…。やっぱり違和感を覚えた。
写されてるのは、“引き”の映像ばかりで、遠くから見守るような感じのアングルになっていたのは、アップには耐えられないからなのかもしれない。
また歌も声がものすごく整い過ぎていて、やっぱり“作り物”感は否めなかった。
これだけAI技術が進化しているにもかかわらず、こうした印象を持ってしまうということは、これこそが、“AIの限界”なのかもしれない…と思った。
こうした試みを否定するつもりはまったくないが、いつか、今感じたこの印象が過去のものだと感じる日が来るかどうかを楽しみにしている。