2551 砂嵐
今朝、新聞を見てびっくりした。
放送時間短縮のお知らせ・本日教育テレビは、
午後0時30分からの放送になります
なんと、NHK教育テレビが、午前中放送しないといういうのだ。放送しないというのは、どういった状態になるのだろう。イメージ映像みたいなのとか、カラーバーとかが出ているのかな?…なんて思いながら、どんな状態になっているのか確認するためにテレビをつけてみる。
完全ないわゆる“砂嵐”状態だった。画面が乱れてわかりにくいが、ときどき「アンテナをチェックしてください」というテレビからのメッセージが表示される。電波自体送信されていない状態なのだ。
たしかに、今回の目的がCO2削減のためというのであれば、放送に関わる一切の機能を停止する必要があるわけで、当然といえば当然なんだけど。
どうやら今日だけだし、学校も休みで教育テレビのみという特殊なチャンネルが対象ではあるものの、思い切ったことをするものだと思った。
放送を休止できるということは、極論すれば“無駄な放送”と判断したとも言える。そんな“無駄な放送”なんていくらでもあるはずで、もっとこういった取り組みはあってもいいんじゃないかと思いながら、「まてよ」と思った。
教育テレビを見たかった人にとってはどうだろう? 「放送しないでよい」と判断したのは、放送の送り手であって、見たかった人にとっては、ただ迷惑な話だ。無駄だと思う放送は、テレビを見る人にとっても、テレビを放送する側にとってもバラバラなのだ。もし視聴率だけで判断しようものなら、教育テレビは、そのすべての番組が“無駄”と判断されてしまうだろう。
誰が何をもって“無駄”と判断するか? 簡単なようで難しい。