5910 所蔵作品展 パッション20

博物館・展覧会,芸術・デザイン

東京国立近代美術館工芸館で開催中の「所蔵作品展 パッション20」を鑑賞。

今日は無料観覧日だったが、今年金沢に移転が決まっているので、おそらく今回が最後の鑑賞となりそうだ。

東京国立近代美術館 工芸館
東京国立近代美術館 工芸館
最後の収蔵品展
最後の収蔵品展


収蔵品展なので、これまで鑑賞してきた作品もあったが、今後、もしかすると、東京で見るのは最後かもしれない。

でかいがリアルなバッタ
でかいがリアルなバッタ
以前も見たおなじみの手
以前も見たおなじみの手


さまざまな作品があったなかで、1893年のシカゴ万博のために制作されたという「十二の鷹」は見応えがあった。

「十二の鷹」
「十二の鷹」
生きているようにリアル
生きているようにリアル

 

 

 

 

 

一羽一羽の細かな仕草の瞬間を捉えている。この「十二の鷹」が展示されるまでは、こんなエピソードがあるという。

この4年前のパリ万博で日本は「美術館」に区画が与えられず、絵画でさえも「装飾品」として扱われてしまったことに対して、日本政府が外交手腕を発揮して、なんとか、日本は欧米諸国と同じ美術区画での陳列が許され、この「十二の鷹」も展示されたという。

いまでこそ、日本の美術や工芸は世界でも注目を集める存在だが、当時は“格下”と見られていたのかもしれない。


「東洋唯一の地下鉄道」のポスター
「東洋唯一の地下鉄道」のポスター

 

現在の銀座線が開通した当時のポスターも、東京国立近代美術館の収蔵品だったようだ。

”工芸”という、他にはないジャンルの美術館だったから、なくなってしまうのは、ちょっと寂しい。

 


思わず見入ってしまう
思わず見入ってしまう
東京からなくなるのはさみしい
東京からなくなるのはさみしい


移転後はこの建物はどのように活用されるのだろう。

Posted by ろん