5257 築地市場を歩く
ちょっと前に築地市場を歩いて、もうこれが最後だろうと思ったが、移転が延期となったことで、ふたたび歩くチャンスを得た。
今日は、これまで歩いてこなかったところに行ってみよう。
とにかく目立つ外国人観光客。相変わらずだ。
ランチは、無事に吉野家で。すぐとなりは、一昨年食べたカレー。
早朝から活動している市場にしてみたら、お昼は落ち着き始める時間かもしれない。
かつて東京市場駅だったあたりを歩くのは初めてだ。
ここは関係者以外立入禁止だと思い込んでいた。実際に歩いてみると、観光客と思われる人たちがたくさんいる。
天井からの光が差し込み、とても明るいのが印象的。
大きな通路以外の店と店の間はものすごく狭い。
一時的でも何か荷物が置かれていたり、市場の人達が立ち話してるだけで通り抜けるのが難しいくらいだ。
そして、その狭い通路の間を行き交うターレーに、冗談ではなく、轢かれそうにもなった。
細長く緩やかにカーブした建物は、貨物列車がそのまま横付けして荷降ろしができるように設計されたものだ。
ここに貨物列車が発着していた様子を自分の目で見てみたかった。
駅として使われていた姿を偲ぶことができるだけでもありがたいことかもしれないけど…。
いたるところに、マグロ?の解体した残りがかごに入った状態で置かれている。
けっこう肉が付いてる感じがしたので、このまま捨てられてしまうのは、もったいない気もする。
実際に扱っているのだろうか?
外国人観光客は、場内にはあちこちに…。
彼が、じっと見つめる先には、長い包丁でマグロを解体する姿があった。
立体駐車場に上がる。
高さが、築地市場の建物とほぼ同じなので、それほど見通しがいいわけではないが、全体がかろうじて見渡せる感じ。
遠くに、すでに完成している築地大橋の一部が見える。ここから道路が伸びてくると当然この建物が障害となってしまう。
巨大なビルが、まるで築地市場に迫るように建っているようだった。
築地市場がどの程度保存されるのかわからないが、可能な限り残ってほしいと思った。