3852 ミヤケマイ「白粉花」/ポーラ ミュージアム アネックス
先週、箱根のポーラ美術館に行った際、銀座にあるポーラ ミュージアム アネックスで、ミヤケマイ「白粉花」という個展が開かれているのを知り、鑑賞に行ってきた。

ポーラ ミュージアム アネックスは、銀座1丁目の交差点からすぐ。
会場のある3階に上がる。
入口にはこんなことが書かれていた。
産まれて落ちたとき、私達は真っ白なまま世に出て来る。
そしてこの世を去るときも記憶も消去され、真っ白な骨や灰になって出て行く。
その間、炭に近づけば黒し、朱に交われば赤くなり、青は藍より出でて藍より青くもなる。
色とは光の産む幻想にすぎない。色は思案の外とは良く言ったもの。
色白は七難隠すというがその七難とはなんなのであろう。
僕にとって、白という色は、もっとも自信に満ちあふれた色、最も上位にある色というイメージがある。
それに、白のままでいられることは、なかなか難しい…と思う。だからよけいに特別感があると思っていた気がする。
とっつきにくい色の代名詞的存在が、白だったわけだけど、入口に書かれたこのメッセージを読むと、なるほど、白で生まれて白で消える…という考え方もあるな…と思った。
たしかに、白というのは、“そこに何かが存在する”という証明のような気もしてきた。
話がややこしくなってきたので、このへんにしておくが…
会場も全体が白でまとめられている。
一番最初に目にする作品が、千手観音をモチーフ?にした、「天は自ら助くるものを助くるものを助ける」。
こちらだけは、写真撮影可能というものだった。
通常、千手観音の手は42本で表されるが、この作品には40本の手しかない。最後の2本は見る人が作る2つの手印によって、作品が完成するという。
ちょっと2本の手が足りないけど…

ハニカム構造体を使った作品、茶室をモチーフにした作品、障子に穴を開けたような作品など、さまざまなインスタレーション作品などが並ぶ。
ちょっと見ただけでは、よくわからないものも少なくなかったが、それがいったい何を意図しているのか?ということを想像する楽しさがあった。
会場に、作家のミヤケマイさんがいらっしゃったが、別の方の接客中で、直接お話を伺うことができなかったのが残念。
そして、こうして紹介するも、明日(6/30)で会期末だというのも、残念。
[map addr="東京都中央区 銀座1丁目7−7"]