2894 ブリヂストン美術館(ぐるっとパス2010)
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ブリヂストン美術館は、これまでも何度か来たことがある。
今回は「東西の巨匠たち」という企画展(公式サイト)を見学。例によって館内の写真はNGなのと、例によって絵は詳しくないので、ほとんど紹介らしい紹介もできないのだけど、絵画って、自分が思っている以上に、周囲のさまざまな影響を受けやすい世界なのだということはよくわかった。
もちろん作者個人のポリシーとか思い入れみたいなものは当然あるのだけれど、作者の思いを具現化しようとしたときに、たまたま?作風や手法を見つけると、それをどんどんと取り込んでいってしまう感じ。
すっかり、日本のアニメは世界に影響を与える存在となったが、古くは、ジャポニズムという形で、まさに今と同じようなことが起きていたのだ。歴史はまさに繰り返すわけで、日本の影響を受けたという絵画を見ると、「なるほど、こういう形で表現されているのか…」と見入ってしまう。
影響を受けやすいということは、それがどんどんとつながっていくことを意味するわけで、日本の“花鳥風月”という自然に対する思いが、ヨーロッパで花開くと、それがアールヌーボーとなり、それがふたたび日本に持ち込まれる…という流れは、推理小説とまではいかないまでも、たどる楽しみがある。
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