3237 ルオーと風景展
美術展や展覧会のチケットは、オークションで手に入れることがある。
意外と簡単に手に入れることができる場合もあれば、どういうわけかうまくいかないときもある。
昨年秋に観に行った展覧会の場合は後者で、諸般の事情から、チケットが余ってしまった。それでも、まったく無駄になったわけではなく、期間だけが決められ展覧会の内容にかかわらず鑑賞することができるチケットだったので、今日行ってくることにした。
パナソニック電工汐留ミュージアムで、今開かれているのは、「ルオーと風景」(Web魚拓によるキャッシュ)。以前から、この美術館では、ジョルジュ・ルオー(1871-1958)の作品を数多く所蔵しているが、今回は、フランスからの作品なども加えて、さまざまなルオーの作品に触れることができるらしい。
彼は数多くの風景画を描いた。レンブラントの再来と呼ばれた初期の作品を見ると、そう呼ばれるにふさわしい重く重厚な雰囲気。その後時代を経るにつれ、彼の作品らしい、あの太い輪郭線が現れてくる。
社会の出来事への悲観と怒りの意識が作品を生み出しているといった解説や、絵を描くことは祈ることと言い、晩年は、宗教的主題の作品が増えていく。
一通り鑑賞しての感想は…
正直言って、どうも彼の作品は、あまり好きになれないというか、心にすーっと入ってこない感じがしてしまった。
太い輪郭線のせいか、雑な感じ(もちろんそんなことはないんだろうけど)の雰囲気のせいか…?
レンブラントの再来と呼ばれたころはこんな感じ…
その後の作品は、こんな感じ…
せっかくの機会なのだから、実際の作品から、作者のメッセージをもっとよく読み取れればよかったのだけど、うまい具合にはいかなかった。残念…。