2315 携帯電話の本当の影響は?

科学

先日見た、飛行機の運行に欠かせない無線が、携帯電話によって妨害されたというニュース。アレには、本当にビックリしたし、真剣に対策を考えなければならないのではないかと思ったのだけど、その後こんなニュースが伝えられてきた

長崎空港で17日、全日空機の航空無線が通信不能となったトラブルで、総務省は29日、無線設備に原因があったとして、同社に再発防止や点検の改善を要請した。当初、原因とみられていた乗客の携帯電話には因果関係は認められなかった。

つまりは、無線設備が故障していたタイミングと、携帯電話に電源が入っていたタイミングが偶然一致しただけだったという結論に達したのだ。

こうなってくると、今度は携帯電話が飛行機の無線に影響を与えるおそれがあるという話は、果たして事実なのだろうか?という気がしてくる。ちょっと前ならいざ知らず、ここまで携帯電話が普及し、携帯電話としての機能に留まらない、PDAやゲーム機、ポータブルミュージックプレーヤーなどの用途が広まってくると、電源を切ること自体難しいということも往々にして増えてこよう。

一方、航空会社側の姿勢は、以前とまったく変わっていない。いつまでたっても「無線に影響を及ぼすおそれがある」という表現に留まり、対策はあくまで乗客の自主性に任せている。

携帯電話の電源が入っているから無線に支障があるという前提で調査してしまうと、今回のように、無線設備の故障という答えにたどり着くまで余計な時間が掛かる。

ここまで世の中の技術が進歩しているのだから、もうそろそろ本気でその因果関係を調べても良いのではないだろうか?

お詫び/初稿時、タイトルが誤っていました。申し訳ありません。

Posted by ろん