7373 広告取り下げに思う
こんなニュースがあった。
以前、少子高齢化問題をめぐって「高齢者は老害化する前に集団自決、集団切腹みたいなことをすればいい」と語って物議を醸した。
この発言は2021年12月ということで2年以上前で、自分は忘れていたが、問題のある発言で許し難いと思う人が多いということだろうか。
先日上野駅の巨大なデジタルサイネージを見たときに、ちょうどこの広告をやっていたのを思い出したが、これが打ち切りになったようだ。たしかに、非常に問題のある発言であり、いくらなんでも彼の発言はおかしい。
自分は高齢者にならないという前提で言ったのだとしたら、ちょっとしたブーメランだし、ふと、かつて伊武雅刀が歌った「子供達を責めないで」のなかの「私は子供に生まれないでよかったと胸をなでおろしています」という歌詞を思い出してしまった。
“有識者”という立場を使って、キツイ言葉で世論を煽るやり方は賛同できない。
世論を盛り上げようとしているのかもしれないが、自分には悪手のように思える。
かえって分断を生みはしないだろうか。
そして、消費者側(ネット民?)も必要以上に声を上げる必要はない気もする。
ツッコミたい人の“吐け口”なのかもしれないが、こうした”混乱”も、建設的な意見を封じ込め、分断を生むことにつながってしまいそうな気がする。
こんなに声を上げる必要はなく、イヤなら買わなければよいとすら思う。
こういった状況をわかっていてあえて採用した企業が、その商品の売り上げを見て、責任を取ってもらえばよく、不買運動みたいなのはやり過ぎに思える。