7372 少しでも伝え続けること
今日は会社で、出掛けてきたことについて、何人かに話をする機会があった。東日本大震災の起きた日に合わせて現地を訪れて、震災について考え、そしてそれを誰かに伝えるといいう個人的な取り組みは、“伝える”ところまでがとても重要だと思っている。
感じてきたことを伝える…
聞いた側がどのように感じてくれるかどうかはわからないけど、風化させないという点においては、意味があるのではないかとは思う。
身近で何かが起きなければ確実に風化していくのだ。
今回の旅でもっとも痛感したのが「どうしたら自分のこととして意識できるか?」、そして「防災や避難対策のバージョンアップ」ということだった。
震災伝承施設「南三陸311メモリアル」で考えさせらえれた、指定されている避難所が使えなかった場合、次の避難先や対処を知っているか?ということだ。
東日本大震災では、津波が来たときのために決めてあった避難先に避難したにもかかわらず、津波に飲み込まれた人たちが多数いた。
南三陸にあった防災庁舎だって、そもそも津波から人々を守るために作られたはずなのに、その建物をも飲み込む津波が襲来し、そこから避難を呼びかけていた役場職員が亡くなっている。
東日本大震災もそうだったが、災害が想定を超えるのが当たり前の時代となった。
であれば、避難だって、想定を超えて準備しておかないといけないということになるのだ。
防災対策や避難の考え方もバージョンアップしていかないといけない。