6930 企画展「雰囲気のかたち」
うらわ美術館は、初めての訪問。
浦和駅から数分ほどの距離で、ロイヤルパインズホテル浦和のあるビルの3階だった。
企画展の内容紹介にはこうあった。
本展では、はっきりと見えないもの、刻々と変わる不定形なものなどを表現した作品を、国内の近現代の絵画や彫刻、ドローイング、映像、写真などで紹介します。
たしかに形のないものを見えるようにするためには、ただ単純に見えるようにするのではなくて、それを自分なりの表現方法を用いるという、より一層の工夫が必要になる。
作品展示の本当に一番最初にあった横山大観の作品がさっそく気になった。
東京藝術大学の創始者でもある岡倉天心の「空気を描く方法はないだろうか」という問いかけに答えたのが、彼を師と仰いだ横山大観だった。
彼が生み出した新しい日本画の技法である朦朧体(もうろうたい)で描かれた《菜の花歌意》という作品は、どこか印象派を思わせるような雰囲気。
明治時代の日本画、大正時代の写真など、さまざまなジャンルの作品が紹介されている。
この企画展では、写真撮影は好きな1作品のみ可能という、ちょっと変わったルールになっている。
さきほどの、《菜の花歌意》など、いろいろ撮りたいの作品はあったのだけど、どうしても気になったのは、牛島憲之《残夏》という作品だった。
なぜこんなところにハムスターが!?
描かれているのが、どう見てもハムスターにしか見えなかった。
解説によれば、これは牛のようだ。
昨日、たまたま撮った写真がこれだが、このシルエットは、どう見てもハムスターだ。