7134 企画展「野又穫 Continuum 想像の語彙」
東京オペラシティアートギャラリーで開催中の企画展「野又穫 Continuum 想像の語彙」を鑑賞。
東京オペラシティ アートギャラリーが多数収蔵している野又 穫の作品が初期から最新作までが紹介されているという。
彼の描く世界は、現実のようで現実ではない不思議な風景だ。
ありそうであり得ないところもあったり、まるで物理法則が異なったような世界だったり…。
でも、見たことがあるかも…と思ったら、そうだ、映画「天空の城ラピュタ」の世界を思わせるのだ。
これほど想像力を掻き立てられる絵はあるだろうか…と思わせる作品ばかりだ。
作りかけなのか、壊れてしまったのか、修復しているのか、
人の姿がほとんどないのも、空想に拍車を掛ける。
人の気配がないせいか、そこはかとない物悲しさがある。
見方によって全然違った解釈もできる。
人間の叡智を集めた建物なのか、正反対の愚かさを証明したいるのか、
解釈によって、まったく違って見えるのがおもしろい。
不安定な形状をした建造物のような構造物
造ろうとしたまま進捗しない状態なのか?
このままの状態を保存しようとしているのか?
実はハリボテで骨組みが露出してしまったのか?
巨大なビルを思わせるような建造物
よく見ると地面には無数のテントが並んでいる。
この建造物は独裁者が建てさせたものか?
廃墟となって誰も住めなくなったか?
この世界に自分がいたらどんな感じだろう?