5964 明朝体

芸術・デザイン

今週末、山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」が開業する。

公募だったにもかかわらずそれをまったく無視して、最初から決まっていたと思える命名となり、誕生前から“曰く付き”の駅だ。

その“高ゲー”駅が、開業前に報道陣に公開されたというニュースをちょっとだけ見かけた。

見たのは一瞬だったので、あれ?と思ったところがあった。

改札口に描かれた駅名が…。

明朝体??
明朝体??

一瞬目を疑ったが、やはり明朝体だった。

かなりの違和感がある。

まるで、日本語フォントを使い慣れていない国のようだ。

明朝体というフォントが問題なのではなく、適切ではないということだ。

フォントにはその場にあったものが選ばれるべきものだ。

なぜ、こんなところに明朝体…。

もしかすると、イメージ図やラフスケッチ的な図面を、そのまま実物に起こしてしまったことで、仮で描いた明朝体の駅名を、そのまま実物の駅名標としてしまった?

実際、似たような、“まさか”と思うようなことは、数寄屋橋にある交番のデザインでも起きている。

あながち間違いとも言い切れないだろう。

…と思ったら、駅のデザインをした、隈研吾によるものらしい…。

京急のように駅名の表示で、ある意味“遊んで”いると考えれば、それはそれで、アリなのかなぁ…と無理やり納得してみたり。