6873 大蒔絵展

博物館・展覧会,芸術・デザイン

久しぶりの三井記念美術館
久しぶりの三井記念美術館

先日訪れた永青文庫の入館券の半券を持っていくと割引になるということで、久しぶりに「三井記念美術館」へ行ってきた。

大蒔絵展-漆と金の千年物語」という企画展を開催している。

“大蒔絵展”というだけあって、すばらしい蒔絵の作品が多数展示されていた。

大蒔絵展(撮影は一切不可)
大蒔絵展(撮影は一切不可)

そして、特に自分のなかで気になったのが“南蛮漆器”。

桃山時代に作られた輸出用の漆器のことで、ポルトガル人やスペイン人によって世界に広まったのだという。

彼らのオーダーがちゃんとしていたのか、それとも作る“匠”たちが理解力がすごかったのかわからないが、なんというか“ちゃんと売れそうな感じ”に仕上がっているところが素晴らしいと思った。

輸出用に作られた“洋櫃”は、ドーム状になっていて、誰もが想像する“宝箱”のよう。

「花樹鳥獣蒔絵螺鈿聖龕」は、キリスト像などの聖画を納める観音開きの扉のある薄い箱状の厨子だ。

西洋の絵画に、日本で作られたものにそれが収められ、洋と和が見事に融合している感じがいい。

こうした素晴らしい作品というものは、国や人種を問わず普遍的に評価されるものであるということがよくわかる。

Posted by ろん