6827 企画展「ぞろぞろ・わいわい・人だらけ」
板橋区立美術館の館蔵品展「ぞろぞろ・わいわい・人だらけ―狩野派も、それ以外も」を鑑賞した。
こうしたテーマに沿った展示は、特定の時代やジャンルではなく横断的に鑑賞できるから、飽きずに楽しい。肖像画として描かれた1人、美人画として描かれた1人、2人、3人…と、それぞれ分かれて、紹介されている。
すべての作品に解説がつけられていて、比較的わかりやすかった。
もちろん、多少の知識などがあった方がいいだろうけど、とっつきやすい感じだった。
解説に書いてあったが、「狩野派は浮世絵を描くことは基本的に御法度」だったそうだ。襖絵に囲まれていることからこれは浮世絵でないという言い訳になっているというのはおもしろい。
あれ?そもそも狩野派ってなんだっけ?…ってところで引っ掛かると、鑑賞に集中できない。
ついいろいろ調べてしまいたくなる。
描かれる人の数が増えると、絵に躍動感が生まれるのがわかる。
世界各国の人たちの姿を絵巻に仕上げた作品もおもしろい。各国の当時の特徴をよく捉えている。
描かれる人の数を切り口に観賞するという見方は、興味深かった。
そして、最後…
登場したのは、骸骨だった。
これもある意味“人物画”…といえば、そうかもしれない。
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