7513 これはやむを得ない?
座面に道路の規制などに使うポールがくくりつけられているベンチが話題になっている。
これは、夜中から早朝にかけてここで飲酒などで騒がれることが多いために、その対策として設置されたようだ。
公園のような場所だったが、実際にどんなところなのか行ってみた。
西武新宿線中井駅へ。
この駅で下車するのは初めてだ。
都営地下鉄大江戸線との乗換駅ではあるが、列車が到着したとき以外人けが少なくかなり静かだ。
”現場”は川を挟んで駅ののすぐ目の前だった。
山手通りの架道橋の下で、手前が広場で、奥が駐輪場になっている。
問題のベンチはその広場のようなところの手前に2つ置かれている。
伝えられている通り、ベンチの座面の上にポールが括り付けられていた。
たしかに見栄えは悪いし、座る場所は狭まっているが、ポールに寄り掛かれるという点は、意外と悪くないと感じた。
このポールが追加されたベンチに対して、意地悪だとか、悪意を感じるといった意見がある。
もっとも、ポールがなくても、最初から手すりが2つ付いて寝転がれないようにしている点からしたら、立場によっては、すでにもう”意地悪”とも言える。
それは極端な意見だが、ポールを取り付けたことに対する批判的な意見については、”部外者”だから言えるのかなと思った。
見ての通り、ここは高架下でその両脇は建物に囲まれていることから、深夜などでは小さな声でも相当響くと思われる。
さまざまな注意や禁止事項の掲示があって、この付近の人たちにとっては、かなり深刻なのではないかと思った。
こんなところで、毎晩毎晩、騒がれるようなことがあったとしても、このベンチの施策に対して、同じことが言えるだろうか。
決していいことではないが、やむを得ないとは思った。
そもそも、この場所は公園というよりもちょっとした広場のようなところで、高架下の空き地の脇に設置されているにすぎず、絶対にここにベンチを置かないといけないという必然性はないように感じる。
撤去してしまえば、こうした話題にすらならなかったわけで、新宿区やこの付近の人たちにしてみたら、迷惑な話だろうとは思う。