5923 博物館に初もうで 子・鼠・ねずみ
ハムスターを飼うようになってからは、ねずみが気になる。
子年にちなんだ収蔵品を展示されているということで、行ってみることにした。
東京国立博物館へ行くのは、ずいぶん久しぶりだ。
上野に着いたのは、お昼ごろだったが、明らかに、朝よりも気温は下がって、みぞれまじりだった雨は、ほとんど雪に変わっていた。
それでも、降り方は大したことはなったから、積もるほどではなかったものの、とにかく寒かった。
着くとものすごい行列ができていた。
先日の、即位礼正殿の儀で使われた「高御座と御帳台」の一般公開に並ぶ人たちの行列だった。
今日は、あまりに寒く、屋外で行列に並ぶのもつらそうだったので、見るのはやめた。
ねずみは、古くから人々にとって、とても身近な動物だった。
十二支は、もともと時間を表す用語として使われ、それが方角にも用いられ、さらに、それぞれに動物を割り当てられた。
その最初の、“子”に、“ねずみ”が割り当てられたのは、それだけ身近な存在だったからなのかもしれない。
人間の穀物を食べる害獣として見られてしまうことも多いが、ねずみは、七福神のひとり「大黒様」の使いとして、福をもたらしたり、子孫繁栄の象徴とされた。
古くからペットとして飼われることも多かったようで、今回の展示でも、人間との関わりを感じさせるものが多かった。