6720 ユニクロ建築

建築・都市

かつての「ユニクロ」は、現在の「ジーンズメイト」のような雰囲気のカジュアル衣料の量販店といった感じだった。

そして、そのCMはかなり独特だった。

関西弁のおばちゃんがいきなり服を脱ぎだし、画面いっぱいに「ユニクロは理由を問わず返品交換します」とのメッセージが出てくるものだった。

その後、フリースが一大ブームになったあたりからだろうか…ロゴが変わり、何やらおしゃれ感が出てきて現在に至るのだが、かつてのユニクロは、独特な雰囲気のお店だった。

そもそも、ユニクロの由来は、

・ユニーク(UNIQUE)
・クロージング(CLOTHING)
・ウエアハウス(WAREHOUSE)

で、WAREHOUSE=倉庫というのも、ひとつのコンセプトだった。

だから店構えも倉庫そのもので、レンガ調の三角屋根の建物を見れば、すぐにユニクロだとわかった。

もう20年以上前になるが、かつて川越に住んでんいたころに行っていたユニクロもそんな感じだった。

かつては、リーバイスなどのナショナルブランドも扱っていて、そのころ買ったジーンズは今もあったかもしれない。

板橋区高島平近くにある、ユニクロ板橋四ツ葉店は“高床式ユニクロ建築”とでも言えようか。

高床式ユニクロ建築
高床式ユニクロ建築
かなり減った”ユニクロ建築”
かなり減った”ユニクロ建築”
1階が駐車場で2階が店舗となっている。

店舗へのアクセスが階段のみという、バリアフリーが意識される現代では考えられない仕様となっている。

倉庫っぽい雰囲気
倉庫っぽい雰囲気

店内は天井がとても高く、開放感がある。

ロードサイドに限らず、さまざまな場所に出店するようになった現在では、こうした特徴ある店構えを続けることの意味がないわけで、かつての時代を彷彿とさせる、“ユニクロ建築”は、次々とその数を減らしている。

だから、ときどきわずかに残る“ユニクロ建築”を見つけると懐かしさを覚える。

当時を知らない若い人たちには特に何も感じないだろうけど。

_

Posted by ろん