4310 将門塚でクリスマスイブ
先日読んだ記事(ウェブ魚拓によるキャッシュ)がずっと気になっていた。
東京・大手町にある三井物産本社ビルなどを3棟を取り壊し、41階建て約200mと30階建て約160mのビル2棟には、オフィスやホテル多目的ホールまで入った複合施設となるといプロジェクトなるという。
実に、1700億円もの投資が行われる大規模なプロジェクトだが、気になったのは、もちろん、敷地の一角にある「将門の首塚」だけがその計画に含まれていないというところだった。
記事によれば、「撤去しようとしたGHQの重機が横転した」など、たたりがあるという言い伝えがあるとか、三井不動産広報にたたりを意識したか尋ね、その回答が「神聖で大切な場所と認識している」と、あえて意識したような感じだし、興味は増すばかりだ。
このニュースが出てから、行ってみようと何度も考えたが、タイミングが合わず、なかなか行けなかった。
大手町駅の地下通路のあちこちで改修工事が行われ、将門塚のある出口も、今回予定されている工事に伴って閉鎖される模様。
人通りのほとんどない階段を上がると、そこも人の姿がまったくないビルの前だった。
取り壊しが予定されている三井物産本社ビルだった。
将門塚は、そのすぐ横にあった。
周囲が取り壊されるビルに囲まれているせいもあってか、とにかく暗いし、“たたり”なんて言い伝えを聞くと、ちょっと怖くなってくる。
将門塚で暗い中、解説などを読んでいると、次々とお参りに来る人たちの姿が見られた。
年齢層は比較的若く、僕のように訪れるのが初めてという感じではなく、何度も来慣れてる感じ。
驚いたには、みんな手の合わせ方がとてもスムーズだったということだ。
結局、10分弱の間に、5人くらいの人がやってきては、お参りをしていた。
ひっそりと静まりかえっているという予想は大きく外れた。
クリスマスイブの将門塚には、意外なくらい人の出入りがあったのだ。