6993 東京日仏学院

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「アンスティチュ・フランセ東京」は、1952年に東京日仏学院として創立され、その後、他の施設の統廃合にともなって現在は「アンスティチュ・フランセ東京」となっている。

板倉準三による名建築として有名で、建築などの本では、たびたび見たことはあったが、これまでなかなか訪れる機会がなかった。

飯田橋駅から市ヶ谷駅方面へ外堀通りを歩いて、通りからすぐに見えるところにあるのかなと思ったら、少し奥まった場所にあった。

高台にある
高台にある
案内がもうフランスっぽい
案内がもうフランスっぽい
急な坂を上がって、案内表示に沿って建物へ。
総合受付
総合受付

アイコンなども、やはり日本のそれとは雰囲気が違う。

田口薫個展「地を這う、跡を撫ぜる」を鑑賞。

田口薫『地を這う、跡を撫ぜる』(アートアワードトーキョー丸の内 2021 フランス大使館賞 受賞者展)

田口薫個展「地を這う、跡を撫ぜる」
田口薫個展「地を這う、跡を撫ぜる」

彫刻刀で彫られた無数の線とそのなかに潜む宗教画の人物や言葉など、かなり独特な世界観のある作品だと思った。

ただ解説などはないので、作品の意図みたいなものはわからず、もう少し詳しく知りたい気はした。

個展を鑑賞後は、建物を鑑賞。

受付案内のアイコンもそうだったが、ところどころに、フランスらしさ?みたいものを感じる。

案内のアイコン
案内のアイコン
階段
階段
残念ながら、この建物の見どころのひとつでもあった螺旋階段は見ることができなかった。

見学中はよくわからなかったが、あとから確認してみたら、板倉準三設計の建物の周りにあった建物は、比較的最近になって増築されたそうだ。

大胆な色使い
大胆な色使い
階段の塔(見学できないのが残念)
階段の塔(見学できないのが残念)
フランスっぽい?
フランスっぽい?

それぞれで、あまり時代差を感じさせなかったのは、板倉の設計が優れていたことに加えて、増築部も既存部にうまく調和するように作られたためだろう。

中庭で語らう人たちの姿など、ゆとりのある雰囲気は、日本にありながらも、やっぱりどこかフランスを思わせるものだった。

Posted by ろん