6697 さようならカプセルタワービル

建築・都市

見慣れた光景もあとわずか
見慣れた光景もあとわずか

以前からときどきニュースなどで見聞きしていたが、中銀カプセルタワービルが、ついに今日から取り壊しだという。

ここ何年か、すっかりご無沙汰になってしまった。

自分が建築に興味を持つきっかけになったのが、中銀カプセルタワービルだった。

ここを通じて、たくさんの人たちと交流ができて、楽しい時間を過ごすことができた。

自分でも気づかなかったが、好きだとかえって距離を置いてしまうことがあるような気がする。

取り壊しは始まっている
取り壊しは始まっている

距離を置くと言っても、実際は気にはしてるので、ニュースもチェックするし、クラウドファウンディングにも参加しているから、完全に離れているわけではない。

かつてサンプルカプセルが置いてあった
かつてサンプルカプセルが置いてあった
”ネームプレート”は取り外されていた
”ネームプレート”は取り外されていた
心理的に微妙な距離だった。

コロナ禍でそれがより一層強まったことで、ふたたびカプセルタワービルにやってきたのは、取り壊し開始当日の今日だった。

工事関係者が集結していた
工事関係者が集結していた

工事関係者が多く集まり、さらに取り壊し開始の様子を見にきたと思われる取材関係者の姿もあった。

無意識のうちに、ずっとここにあり続けると思っていた建物が消えてなくなる寂しさを、うまく表現することができない。

まだ、なくなってしまう状況が想像できないが、現実になくなってしまうのだ。

いろいろと思い出がある
いろいろと思い出がある
この景色が好きだった
この景色が好きだった

近くから見るのも、もちろんよかったが、こうして少し距離を置いて見るカプセルタワーが好きだった。

この光景もあとわずかだ。

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Posted by ろん