6571 長崎の街と歴史をたどる(その2)
長崎4日目。
実は、今日のメインイベントは、軍艦島上陸だった。
しかし、8時半の時点で中止が決まり、午後の便に振り替えたので、時間が余ってしまった。
そこで、それまでの間は、昨日に続いて長崎市内の旅を続けることにする。
まずは、昨日訪れることができなかった長崎電気軌道の最後の終点石橋電停で下車。
ここから大浦天主堂に向かう。途中、お寺と神社と教会が並ぶ場所を「祈りの三角ゾーン」と呼んでるらしい。これも長崎らしい光景かもしれない。
今回初めて知ったのだが、大浦天主堂は、建立直前に殉教した日本二十六聖人に捧げられた教会で、正面は、昨日訪れた殉教の地である西坂に向けて建てられているそうだ。
11時に午後の上陸ができるかどうかの判断があるとのことだったからだ。
”デジタル”ということで、バーチャルな展示ばかりかと思ったが、かなり当時の様子を”物理的に”再現されていて、見応えがあった。
模型や当時住んでいた人たちの肉声など、軍艦島の様子がよく分かった。
11時になって知ったのは、悲しいお知らせだった。
午後は、軍艦島の周遊するだけで上陸不可と決まってしまったのだ。
かなり悩んだ挙句、本当は宮崎と鹿児島に行く予定にしていた土曜日と日曜日の行程を大幅に変更して、日曜日にリベンジするということにした。
ということで、午後も時間が余ったので、引き続き長崎市内の観光となる。
グラバー園に向かう途中、角煮まんじゅうのキャラクターと目が合ったので、角煮まんじゅうをいただく。
中心的な建物である、旧グラバー邸は、保存修理中で内部は見学不可で、周囲も仮囲いなどがあって見づらい状態だったのは、ちょっと残念。
ほかの建物は、見どころが多く、住んでいた人たちと長崎の歴史を重ね合わせて、当時を想像してみたりした。
長崎といえば…
カステラだろう。
大浦天主堂が見える窓際の席があいていたので、コーヒーとともにいただく。
なんだか、素敵な時間。
グラバースカイロードという斜行エレベーターがあって、これを利用してふもとまで下りた。
コロナ禍の影響からか、係の人には、15時半で終了となってるから急いで観てくれと言われた。
何かのガイドによれば、日本の鳥居の元になったのが、孔子廟へ続く大門(正門)前にあるれい星門は、日本の鳥居の原型とも言われているそうだ。
名前は聞くが歩くのは初めてかもしれない。
でも、何気ないこの坂をぶらぶら歩いていると、見晴らしのよさと相まって、あぁ長崎らしい光景だなぁ…と思った。
会社の同僚から「ハトシ」というのが美味しいと進められていたので、1つ買ってみる。
食パンの間にエビのすり身を挟んで油で揚げたものだ。衣がサクサクで美味しかった。
日が落ちて、暗くなってからふたたび、やってきたが、明るいイルミネーションはきれいだったけど、人の流れはほとんどなく静かなままだった。
今日もだいぶ歩き疲れはいたが、ホテルから見える稲佐山が気になり、再び出発。
稲佐山のロープウエイ乗り場まで、無料送迎バスがあると知り、予約して乗車。
ここからの景色は、世界新三大夜景(モナコ、香港、長崎)や、日本新三大夜景(札幌、神戸、長崎)に選ばれているのだそうだ。
これだけの光が集中している光景はなかなか見られないだろう。
長崎港を囲むような光もきれいだ。
ロープウエイで降りてる間に、大雨となってしまった。
雨の中、迎えのバスが来るまで、外で待たされることになった。
数分程度だけど、
明日は、1日だけ長崎の街を離れる。