6378 東京オリンピック選手村に近づく
早朝、少し足を伸ばして、いま一番話題になってる場所ともいえる、東京オリンピックの選手村に行ってみた。
こういうときの、シェアサイクルは本当に便利だ。
以前訪れたときは、比較的スムーズに選手村のなかまで入れたが、開催前々日となったいまは、もちろん立ち入り禁止だし、そこへ通じる道路もかなりの部分で通行止めになっている。
歩道だけは通じていたので、そこを通って選手村の入り口付近まで来た。
乗り入れる車両1台1台をチェックするために巨大なテントが設けられ、そこで“検問”が行われているようだ。
交差点には金網状の仮囲いがされていて、かなりの厳重さだった。
そのなかを、いまの時間は多くの観光バスが行き交っている。
ふだんあまり見られないカラーリングのバスが多かったので、よく見ると、いずれも、阪急とか豊鉄といった東京以外のバスだった。
おそらく海外の選手を乗せてきたのだろう。
そんな光景を写真に撮っていると、
「いい写真撮れましたか?」
…と、警官が声をかけてきた。
若い警官で、声は優しく言葉も丁寧だったが、絶妙な語り口で、僕の素性を聞き出そうとしている感じだった。
明らかに“軽い職質”だ。
別に隠すことなないので、質問内容に合わせて答える。
背中には大阪府警と書かれていたので「わざわざ大阪から大変ですね」と振ると、かなり、いろいろと話をすることができた。
そのなかでも、特に印象に残ったのは、手に持っていたiPhoneの機種を一瞬で当てたことだった。
どうやらこれも、職務質問では持っておきたいスキルらしい。
選手村のことよりも、すっかり、警察官のことについて詳しくなってしまった。
話し込んでしまったために、少し時間がなくなってしまったが、選手村のある運河の対岸にやってきた。
ここからは選手村がよく見える。
いろいろと垂れ幕などで、自国をアピールしているようだが、“お祭り感”を出さないために報道されることはないのかもしれない。
あらゆることが異例となった東京オリンピックは、明後日、いよいよ開会式を迎える。